| 第392回この立地でこの価格は疑問、随息居 1
 
 この店が町田という立地ではなく、都心にあったならこれほど評価されていたでしょうか。
 山本益博氏や犬養裕美子氏絶賛の四川料理店であります。
 私は四川麻婆豆腐を調べ食べ歩く過程で、ある雑誌の記事によりこの店に注目しました。
 今でこそ辛くて痺れる麻婆豆腐が認知されてきていますが、
 本当の昔のレシピでは豚ではなく牛肉を用いているとのことです。
 この随息居では、料理長の解釈でその味を再現、
 1万2千円のコースをオーダーする客にだけ
 昔のレシピを再現した麻婆豆腐を供すると
 大々的に宣伝してありました。
 町田駅からバスで約15分、住宅と兼用と思われる2階建ての1階部分に、
 円卓わずか1卓
 あとはテーブルのキャパ30名前後の街場店構えの中華があります。
 ランチは千円、夜でも普通のコースで6〜7千円くらいと言われていますので、
 1万2千円という値付けはあまりに高い。
 しかし、どうしてもその麻婆豆腐を食べたくて
 仲間と訪問を決意しました。
 事前準備として、各人がランチで普通の麻婆豆腐を体験。
 しかし、供された麻婆豆腐は、
 豆板醤などの旨みは感じるが辛さアップを願い出た割に、
 花椒の香りと痺れを感じずまったく物足りないもの。
 同じような価格の陳麻婆豆腐店や
 スーツァンレストラン陳の方が刺激的で印象に残りました。
 <明日に続く> |