| 第381回麻婆豆腐めぐり その3
 陳麻婆豆腐店
 
 麻婆豆腐の産みの親という陳婆さんの直系の四川の店が日本に進出してきたとのこと。
 私はそのうちお台場店と赤坂本店へ何度か足を運びました。
 - お台場店 -
 麻婆豆腐専門店です。
 赤坂のように他の四川料理は用意しておりません。
 1280円でザーサイ、スープ付きでご飯はおかわり自由です。
 普段は本場の7割の辛さに調整しているそうですが、
 本場と同じ辛さを要求しました。10割と言うそうです。
 辣(ラー)である唐辛子を強く感じるが、麻(マー)の花椒をあまり感じず、
 備え付けのミルでバンバン花椒をかけました。
 花椒は赤い粒でしたが、それほどの痺れは増しません。
 豆板醤の味わいも感じ、辛さの中にも甘みというか
 いくつかの味を感じましたが、
 クーラーが強かったからかあまり汗をかきません。
 辛いが充分味わえる範疇のもので、
 趙楊のように、花椒だけの味というか痺れだけではないのです。
 ただし、生ビールは非常に薄く状態も良くないように感じ、
 一番安い紹興酒もうまくないものでした。
 - 赤坂店 -
 この店はランチでも陳麻婆豆腐セット以外に
 魚香茄子などを含めて4種のランチに
 ピータンなどツマミもあります。
 昼時はかなり混雑しておりました。
 夜には各種四川料理の単品以外にもコースが用意されています。
 4800円くらいから1万円くらいの範囲ですが、
 この一番安いコースは内容を見ると、趙楊よりお得と感じました。
 値段は950円(ランチ)となぜか安く、同じくスープ、ザーサイ付きです。当然10割を頼みました。
 唐辛子などを含めた辣油のせいか赤っぽいのですが、
 花椒はあまり感じず、置いてあるミルの切れ味も悪く、
 たくさんかけられません。
 お台場と同じく、
 花椒自体の力不足(鮮度か質の問題か)を感じました。
 2店に共通していることは、日本人に合うというのでしょうか、
 辣にそれほど強くない麻がバランスよく、
 多少咽る場合もありますが充分食べられる辛さ、痺れです。
 強いて比較するならば、足の便は悪いですが
 お台場店のほうがより辣、麻が強いと感じます。
 辛めの麻婆豆腐を食したいのなら、
 お台場店をお勧めします。勿論「10割」で。
 四川飯店本店へいくくらいならば、
 より駅から近い赤坂店でも充分満足することと思います。
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