第345回
箱根で立ち寄るほどの店か、箱根 竹やぶ
先日家族で箱根へ泊りがけでドライブに行ってきました。
渋滞を避けるためかなり早めに家を出たためか、
目的の温泉旅館のチェックインに早すぎる時刻に、
芦ノ湖近辺に到着。
時間を潰すため、関所を見学して、
大涌谷の黒玉子を食べて寿命を延ばしましたが、まだ昼前です。
どうしようかと車をとりあえず転がしていたら、
「箱根 竹やぶ」の看板が目に飛び込んできました。
「箱根で蕎麦か」との家族の疑問もありましたが、
確か現在では柏の「竹やぶ」の直営店は
「六本木ヒルズ」とこの「箱根店」の2店だけのはず。
しばしの説得時間を要しましたが、
無事開店前に車を乗りつけることができました。
六本木ヒルズの開店当初も行列ができていましたし、
その昔、暖簾分けなのか恵比寿の店も
11時半のオープン時にはかなり人が並んでいました。
閉める数年は客もまばらになり、
入場禁止だった幼児の入店も許可するなど、
ハードルを下げた経営方針に転換したのは記憶に新しい。
果たしてこの箱根店は
どれほど混んでいるかと期待していたのですが、
開店直前だというのに我々が一番乗り。
結局1時間あまりの食事で、客には数組しか遭遇しませんでした。
相変わらず蕎麦1000円、豆腐は600円、
そして玉子焼きは600円としながらも
2人前からなので1200円かかるという融通の利かなさは、
東京と同じです。
天種など値付けの高さも同じならば、
蕎麦を含めた料理の味も大差なし。
私の食後感は、
わざわざ箱根まで来て入る店ではなかったと思った次第です。
しかしこの高い値付け、地元の人の違和感は相当なものでしょう。
結局、箱根を訪れる観光客を対象としているようですが、
六本木や柏で経験のある客が入るとは思えません。
2階建ての大箱で、ホールのキャパは20名くらい、
他に個室があり、2階もなにやら部屋がありそうでしたが、
まったく使われていませんでした。
何故に柏の蕎麦屋がわざわざ箱根へ進出したのか、
私はわからなくなりました。
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