| 第284回友里征耶の疑問 その11
 レストランはどこまで増える?
 最近は消えていく店も多いですが、新しくオープンしてくる店もどんどん増えています。
 オーナーシェフブームというのでしょうか、
 実際の資本の出所はわかりませんが、
 若手のシェフやメートルの料理店のオープンが
 ここ数年目立ってきました。
 そして、昨年くらいからの傾向でしょうか、若手でないベテランの人たちの店が出てきているようです。
 いわゆるグランメゾン系というか、
 老舗や高額店で雇われシェフをやってきた人たちが、
 今までの店とはまったく違ったコンセプトの
 自分の小さな店を出してきたのです。
 レカンの十時シェフ、アトーレの室井シェフなどです。アピシウスの元ソムリエも、自分の店をだしてきたと聞きました。
 雇われで長い間店に貢献していたら、
 いつの間にか、本場で数年修業してきただけ、
 もしくは市井の個人店でスーシェフをはってきただけで独立して、
 脚光を浴びている30過ぎの若いスターシェフに
 刺激を受けたこともその理由の一つかもしれません。
 雇われとオーナーシェフ?では、一発当たった場合の見入りはまったく違うことでしょう。
 スポンサーを探してより大箱な分店を出す事も可能なのですから。
 マスコミに登場する、講演やイヴェントに参加すると言った副業も
 オーナーですから自由です。
 やはり、雇われシェフですと、
 スポットの当たり具合が暗いようですね。
 しかし、このままいくと街中に料理店が溢れそうです。これからもどんどん若手のスーや現地修業者が
 独立してくるでしょう。
 スターシェフになった先駆者のウマミを良く見ていますからね。
 そしてグランメゾン系、老舗の雇われシェフも同じような独立志向が強まると考えます。
 そのうち、客より店の数のほうが多くなると言った
 笑える状況になるかもしれません。
 |