| 第254回ある週刊誌への取材回答 その8
 さわ田のネタについて
 ・「さわ田」につきまして、 「ただ、ネタが良い、素晴らしいとの評判ですが、彼のルーツは銀座の「青木」のはず。
 仕入れに対する顔、ルートは今の「青木」若主人と
 大差がないと考えます。
 街場の独立したての鮨屋で、そんなに顔が利くとは思えません。
 ということは、実は銀座の店と同じ仕入れ元で、
 中野坂上という意外性のある場所柄のせいでうまく感じるのか、
 それとも原価率を上げて
 より「青木」より上物を仕入れているのか、どちらかでしょう。」
 とありますが、主人は青木のルートを使うことなく、自ら築地に飛び込んでいって、
 一からルートを築きあげていきました。
 彼は、8年前に半年くらいしか「青木」には所属しておらず、
 「青木」の仕入先のルートなどは、利用していないようです。
 築地は新顔には厳しい部分がありますが、主人の熱意にうたれて、
 いいネタを卸してくれるようになったとのことでした。
 <回答>
 出身が「青木」ということは本人も言っていたのですが、
 半年しかないとは知りませんでした。
 本人も言っていませんでしたし、
 他のジャーナリストも
 そこまでは紹介していなかったと記憶しています。
 あくまで私の推測ということで考えを書いたのですが、
 この文は「食材がいい」ということを意味したつもりです。
 場所の意外性で、それ以上においしく感じる事は、
 人間の先入観としてあると思います。
 この記述が、事実無根といえるほどのものなのか、私は疑問です。
 青木より上のネタに感じるのは、場所の意外性によるものか、より上物を仕入れているのか、
 と書いただけでどこが間違っているのか、
 私には貴誌の質問の意図が理解できません。
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