| 第190回料理人の勘違い その1
 芸能人や作家でもないのにサイン会
 山本益博氏の発行する「マスヒロ通信」は、友里征耶にとって大事なネタ元になっております。
 先日送られてきたメール内容を知人から聞いたのですが、
 「すきやばし 次郎」の小野二郎氏を取り続けてきた写真家、
 管洋志氏の個展が青山ブックセンターで
 1/10から約1ヶ月にわたって開催されるとのこと。
 何人かの文化人のバックアップによって
 いつのまにか「日本一の鮨屋」に祭り上げられてしまっただけの
 「次郎」を追っかけ続けていた
 写真家がいるとは知りませんでした。
 それほど二郎氏本人の魅力に被写体としての価値があるということなのか、
 その「人気」という部分だけに魅力を感じただけの
 追っかけなのか、本人でなければわかりませんが、
 素人の私には被写体としての小野二郎氏の価値がわかりません。
 そして問題点。1/23の18:30よりこの写真家・管氏、料理評論家・山本益博氏と並んで、
 小野二郎氏の3人がサイン会を開くというのです。
 本の販促のために
 著者が本屋でサイン会というのは聞いた事があります。
 スポーツ選手や芸能人がサイン会に出るというのもわかります。
 人気商売の面もありますからね。
 しかし料理評論家や料理人がサイン会をするというのはいかがなものか。
 読者や客からみれば人気評論家、
 人気店の主人なのかもしれませんが、
 普通評論家や職人という人たちが
 このような派手なイヴェントに参加するものなのか、
 私には違和感を覚える行動です。
 また当日は金曜日ですが、
 夜店を訪れる客は
 つけ場に立つ二郎氏の姿を見る事はできないようです。
 山本益博氏とその親しい料理人たちのグループは、今までの評論家や料理人の枠を越えた、
 悪く言えば踏み外してしまった、タレント化してしまった、
 と私は感じます。
 |