第159回
予約の取り難い人気店への道 その1
雑誌などマスコミへの露出
巷溢れるグルメ情報。大手の本屋には、
この手の雑誌が所狭しに並んでいます。
老舗の「Hanako」はもとより、
次から次へと食や料理店を題材にした雑誌が
創刊され続けています。
また専門誌ではなくても、
グルメを特集すると部数が伸びるといった話も良く聞きます。
それだけ、読者は
料理店に関する情報に飢えているという事でしょうか。
知り合いから聞いたのですが、
立地の悪さで集客に苦労していた自分の店が、
このような雑誌に一回取り上げられただけで
客が倍増したとのこと。
この手の雑誌の編集方針は、
「バンバン新手の店をそれなりに褒めて紹介しまくる」
ということですから、
店を過剰評価することはあっても、
悪く、いや基、事実をありのまま書くことはありません。
良く書けば売れるが、
悪く書いたら雑誌自体の売上げ部数も伸びないそうです。
よって新たにオープンした店、
集客に苦しんでいる店のオーナーは、
マスコミの露出に頼りたくなるのでしょう。
では雑誌はどうやって新しい店を選びだしてくるのでしょうか。
あくまで想像や噂(実際に見たこともあります)ですが、
以下のように考えられます。
1.店側からの雑誌社、編集者への働きかけ
2.編集者から依頼された一本立ちしていないライター
(ここでの意味は、犬養氏や森脇氏といった
有名なライターでないということ)が
街中をブラブラ適当に歩いて目にとまった店を選ぶ
3.彼らの仲間内から情報を聞きまくって収集する
4.有名ライターのお勧め特集を企画する
(無名ライターを使うよりコストがかかる)
5.有名シェフのお勧め特集を企画する
(シェフの店をついでに宣伝しなければならない)
といったところでしょう。
これでは本当に読者にとって参考になるとは思えません。
このシリーズではこのような雑誌掲載以外にも、
人気店になれる術を考えていきたいと思っております。
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