| 第127回初訪問、小笠原伯爵邸
 <事前情報>1.洋館のスペイン料理。
 「エル ブリ」風つまり、モダンスパニッシュとのこと。
 2.コースのみで9000円オンリー
 前々から名前は聞いていましたが、ほとんど前知識なく突入しました。
 <感想・その他> 立地大江戸線「若松河田」駅すぐそば。
 その方面以外の居住者にはアクセスが厳しい。
 帰りが遅くなると特に不便のようです。
 外観・内装一軒屋といっても本当の豪邸。
 敷地千坪に建屋の面積も300坪ほどあるようです。
 併設しているカフェ&バーは予約制ではないようですが、
 レストランは予約制。前もって2週間の余裕が必要なようです。
 かなりの人気店。
 重厚なレセプション、会議室のような広いウエーティング、
 そしてホールは50人以上のキャパの大食堂と、
 庶民的にコンセプトがコロコロ変わります。
 ホールには、長テーブルもあり、
 多人数のグループにも対応できます。
 客層有数のハイテク企業の創立者一族がいたかと思えば、
 観光バスが乗り付ける
 「香港ガーデン」の内のような雰囲気もあります。
 ドレスコードはなく、ポロシャツもオッケー、
 バックパックを足元に置いているグループもありました。
 まさにこれが日本で言うところの
 スパニッシュの雰囲気というのでしょうか。
 ロサスの美しい眺望の
 「エル ブリ」のイメージとはかなりのギャップがありました。
 スペインの観光客用の大箱なレストランというイメージです。
 料理2ヶ月に一回、コース内容がかわります。
 総料理長はフェラン・アドリア氏と親しいスペイン人で、
 フランス人の料理長とのコラボという触れ込み。
 9皿くらいの小量な料理が、
 日本風にアレンジされているようです。
 どれも印象に残らない、万人向けの味付けです。
 ただし、同じ「エル ブリ」料理といえども、
 「旬香グリル デ メル カド」よりはましな料理でした。
 驚いたのはデザート。
 スポイトにジュースのようなものが入ってきて、
 大の大人が口に加えてチューチュー吸うのです。
 こんな奇抜さが必要でしょうか。
 ワインリストは分厚い。
 ノンヴィンのシャンパーニュが9千円ですから
 ちょっと高いようです。
 スティルワインは、フランス、スペインと品数が多く、
 客層とマッチしているようには思えません。
 ペスケラやウニコといった有名ワインもありましたが、
 もともと高額のこれらワインが倍以上の値付けですから、
 手が出ません。
 サービススタッフ数は多い。
 レベル的には経験の浅いと思われる人が多いと推測されます。
 大食堂なのでいたし方ないかもしれません。
 <結論>1.バンブーチェーンを展開する会社が経営。
 エルブリ風小皿料理を経験するならば、
 レゼルヴやメルカドよりはここの方がまし。
 でも、1回だけで十分。
 2.ワインを飲んで、一人2万円弱。
 「ミヤカワ」よりはCPがいいかも。
 3.丸ビル、六本木ヒルズの客層に通じるものがあります。
 4.あの洋館、ホールの雰囲気、エルブリ風と謳った料理、
 すべてがバラバラに感じます。
 5.バンケットに力を入れているので、今後も期待はできません。
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