自腹ゆえに本音、愛するがゆえに辛口。
友里征耶さんの美味求真

第82回
ダイニング系の繁殖について その1
ダイニングの定義とは?

ダイニングバーというものは
いつ頃から出現してきたのでしょうか。
主に、「和食屋」がモダンな外観・内装で、
料理そのものをごまかす為に
目先を変えて出店してきたのかと思っていたのですが、
最近は「ラトリエ ドゥ ジョエル ロブション」のように
フレンチ?にもそのような形態のものが出てきました。

私は「ダイニング」の定義をよく知りません。
これから定期的に「ダイニング」系について
述べていきたいと思うのですが、
今回はこの「ダイニング」の定義について考えてみます。

皆さんはまず「ダイニング」というと何を連想しますか。

・バンダナやキャップを被った
 アルバイトもどきの厨房スタッフで、
 黒いコックコートを着ている場合もある
・メートルらしき人が、イヤホンとマイクをつけて
 何やら指示している
・かなり大きなキャパと、でかいカウンター
・スタッフは黒ずくめの服。玄関先に黒服が立っている
・内装が黒や赤といった配色をつかった奇抜なもの
・創作系の料理が主体。といってもレシピだけで
 誰でも造れるものがおおい
・「ボナセーラ」ではないが、
 スタッフがやたらと声を出す店もある
・芸能人、業界人がお好きな、隠れ家系のこじんまりした店もある
・出資元はカタカナの会社名
・なんとかプロデューサーといった人たちが関与している
・和食でもワインを必ず置いている
・真の夫婦、カップルとは見受けられない
 違和感のある二人連れがカウンターに座っている

ざっと考えて挙げてみました。
何やら得体の知れない店のようです。
本来追求すべき、料理、サービスとは関係ないところに
力点を置いているようにも思えます。

巷溢れてきた「ダイニング」とは何なのでしょうか。
おわかりの方、ご教授いただければ幸いです。


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