| 第77回ワインの購入方法に関して その5
 海外オークション
 現在、もっとも幅広い種類のワイン(年代物も含めて)を、より安く購入することが出来る可能性のある方法です。
 以前に述べましたように、量販店では古酒を買うことは出来ないし、
 例え出来てもリスキーです。
 個人ワインショップは、第3次ブームの結果、
 バブリーな顧客に買い占められて在庫がなくなってしまいました。
 数少ない使える国内オークションでは、
 時々珍しいワインを見つけることが出来ますが、
 その種類に限界があり、価格的にも
 海外オークションより高い可能性があるのです。
 海外オークションには、ネットでもビッドが出来るタイプと、書面、代理人による格式のあるものとがあります。
 前者は、アメリカの取引市場のある都市で
 毎月開催されているものが有名です。
 日本とは桁外れの種類、本数で、
 アメリカバブルが落ち着いてきてからは、
 かなり価格がこなれてきました。
 よくアメリカへ渡ったフランスワインは状態が心配だ、と
 言われていますが、このオークションの場合は
 それほど心配することはない、といった経験談を耳にします。
 落札後、先方と配送手続きなどで
 英語でメール交渉しなければならない点、
 成田通関時にも色々手続きが必要なこともあり、
 それらが面倒な人には向いていません。
 後者は、クリスティーズなど大手のワインオークション。やはり月に1回程度、欧州各地で開催されており、
 規模はカタログ1冊満載の量ですから豊富です。
 ロンドンなどでの開催ですから、結構高価なカタログを入手し、
 登録をして書面で申し込むか、代理でビッドを引き受ける
 日本のワインインポーターを探すことが必要です。
 その際は、落札価格に、その会社の手数料、運送費、保管費など
 諸々の費用が発生しますから、
 それも見越した入札価格をあらかじめ考えておくことが必要です。
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