第56回
ワインの購入方法に関して その2
ネット販売、無店舗販売
最近都内の古くからの
個人経営のワインショップが不振なようです。
その原因はネットを中心にした無店舗販売が
客に認知されてきたからでしょう。
デフレの割に、量販店やこの個人経営の店のワインは
安くなっていません。数年前のブームの時、
アメリカの好景気でワイン需要が増えた時などは、
あっという間に値が上がったものですが、ブームが去り、
アメリカのバブルが崩壊したにもかかわらず
ワインの価格はそんなに下がっていないのが現状です。
販売本数の減少から、利益を保つために
思い切った値下げが出来ないワインショップを
あざ笑うかのように、無店舗販売の店は
こまめなメーリングリストなどを使って、
かなり大胆な安い値付けでオファーしてきます。
昔はこのような無店舗販売は、「安かろう、悪かろう」
だったのかもしれませんが、今は違います。
デイリーなワインだけではなく、レアな高級ワインも
リリース直後や入手直後に売り出しますから
状態も悪くはありません。
勿論、若いワインが主体ということもありますが。
個人のショップはこれら無店舗販売と同じく、
原産地メーカーからの直接取引は少なく、
インポーター経由がほとんどです。
つまり、日本までの保管状態は同じということです。
インポーターも売れない老舗のショップへ卸すより、
薄利多売でも数を売るこれらの店を重要視してくるはずです。
かくして無店舗販売店では、老舗のワインショップよりも、
種類が豊富、特にレアなワインの品揃えもあるといった、
一昔前では考えられなかった現象が起こっています。
一定金額を超えた場合の送料無料、クール便の対応、
カード決済オッケーと使い勝手もよくなってきています。
ワインの品質も問題にはならないでしょう。
ネット上で色々な無店舗販売の店の会員になり、
メーリングリストに入って情報をとってみてください。
量販店や個人ショップへわざわざ行くより、安く、
レアまたは高級なワインを手に入れられるかもしれませんよ。
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