| 第7回料理店は儲かる商売か
 最近ものすごい勢いで、フレンチ、イタリアンなどの店が新規オープンしています。
 中には維持できずに閉店してしまう店もありますが、
 あまり客が入っていなくても
 しぶとく続けている店って結構ありますね。
 特に昔からの店が多いようですが。
 客がそんなに入らなくても食べていけるほど
 料理店は儲かるものなのでしょうか。
 高級外車に乗っている有名シェフもいますよね。
 私は飲食店経営コンサルではありませんが、
 理工系出身から素人的ではありますが、
 具体的数字でもって検証してみたいと思います。
 中価格の人気店と仮定します。条件は以下の通り。
 予約の取りにくくなる人気の店のお約束として、
 20名が連日満席。営業は週一回休みで月26日。
 ランチは計算が面倒なので考えない。
 コース料理1種7000円とする。
 店面積は一人当たり2坪(少な目かな)として、
 40坪で@2万円とする。
 食材費はとりあえず一般素人の間で伝わっている
 メニュ価格の3割とする。(実際はもっと低いのでは?)
 フロアスタッフ3人で@25万円。厨房は2人雇って@20万円。
 最近は条件が昔と比べてよくなっているようですから、
 人件費は少なめかもしれません。
 収入(月) ワインを頼む人もいれば飲まない人もいるので、客単価は@12000円としました。
 
 1.2万円 X 20人 X 26日 = 624万円
 
 
           
            | 
                 
                  | 支出 | 家賃 | 2万円 X 40坪  = 80万円 |   
                  | フロア | 25万円 X 3人  = 75万円 |   
                  | 厨房 | 20万円 X 2人  = 40万円 |   
                  | 食材費 | 0.7万円 X 0.3 
                    X 20 X 26 = 110万円 |   
                  | ワイン代 | 一人当たり平均4000円の酒代の支払いを収入で仮定しています。 |  |  値付けを仕入れの2倍としていると仮定して4000円 X 20人 X 26日 ÷ 2 = 104万円
 
 支出計 409万円
 差引き 215万円 ここには、光熱費や水道代、従業員の福利厚生費などがふくまれていません。
 食材の歩留まりも考えていません。
 初期投資額、つまり保証金や内装、
 什器類の資金の償却やスポンサーへの配当や
 借金の利息も考えておりません。
 従業員の実際の給与水準も定かではありません。
 あくまでも仮定ですが、逆にランチ営業することによって、
 人件費の補填を計れますから、一応の目安にはなるでしょう。
 青色申告としても、予約が取れないほどの
 人気店のオーナーシェフだったら、
 乗る時間はないかもしれませんが、
 高級外車をローンなら購入できる感じですね。
 逆に収容人数の半数以下の客でも
 なんとかやっていかれるのではないかと想像できる
 検討結果となりました。
 |