急がば回れ、裏街道がある 自ら動乱に飛び込む「裏階段」出世法
野心家なら常に反体制派であれ
軍隊には正規軍とゲリラの区別がある。建物にも表玄関と裏玄関がある。お茶にだって表千家もあれば、裏千家もある。すべて世の中には道が一つだけということはなく、必ず間道もあれば、裏街道もある。最後に辿りつくところは一つであっても、そこへ行きつくまでのプロセスはいろいろあって、選択の余地も充分あるのである。
正規軍は時の権力者に支配される軍隊だから当然、軍紀もきびしいが、支配する理念や行動基準は体制派的であり、常識的である。それに対して、ゲリラは体制にあきたらない人が集まって体制に叛旗をひるがえす行動であるから、そもそも不逞分子であり、掃蕩の対象であり、まごまごしておれば、生命もとりおとしてしまう。それだけに神出鬼没、変化に対して機敏な対応を要求される。 |