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第97回
フィリピンは、インドの次だ!

前にも何度かご紹介したフィリピン。

私の第2の故郷だから
ひいきしてお話をしているわけではありません。

株価は2003年以降急騰していて、
特に06年はじめから今年7月初にかけて
インデックスは7割近く上昇しています。

1995年にはアジアで
日本に次いで1人あたりGDPが高い国でしたが、
その後は政治の不安定性、天災などで
他のアジア諸国のように成長の波にのることができませんでした。

しかし、今のフィリピン経済のファンダメンタルズは、
かってなく良好な状態にあるといえます。
特にインフレは2%台に低下し、
金利の低下や経常黒字の拡大が
証券市場を活発にしているといえるでしょう。

世界中に散らばる
出稼ぎのフィリピン労働者からの本国への送金が
近頃急増しています。
彼らは800万人以上といわれ、
06年の送金額は前年比19%増の128億ドルと
GDPの11%に相当するほどです。

一部の産業では人材が海外に大量に流出して
国内産業の空洞化も懸念されますが、
教育レベルが高く賃金の安い多くの余剰労働者も
国内に存在しているのです。

アジアで最初の大学は
フィリピンのサントトーマス大学といわれるほど、
大学進学率も高く、教育は英語で行われるため、
国民の英語レベルは非常に高いものがあります。

しかも、フィリピンは過去アメリカの植民地だったこともあり、
法律体系が米国法であり、
アメリカ人には非常になじみやすい場所です。

IT、コールセンター、BPOで注目されるインドは
既に急速な人件費の上昇・ルピーの切り上げの問題があり、
アメリカにとってはコストが急上昇しているのです。

そこで、インドの次ということで、
フィリピンに業務を外部委託しようという
BOP産業が注目し始めているのです。
抜群の英語力が買われ、米英企業のコールセンターの進出が進み、
オフィスの賃貸料も上昇ピッチを早めています。
更にIT関連企業の進出もあり、
第2のインドとしての期待が大きいのです。

米調査会社IDCが、
アジア太平洋地域の35都市のGlobal Delivery Index(GDI)による
都市ランキングをまとめました。
これは、同社が作成したオフショアの拠点を評価する指標で、
人件費、賃貸コスト、言語スキル、離職率などをもとにしています。

これによると、1位がインドのバンガロール、
2位がフィリピンのマニラに入っているのです。

フィリピン華僑の人脈のつながりを利用して、
現在フィリピンの不動産投資、
上場予定未公開株投資の物色にはいったところです。


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2007年7月23日(月)

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