第96回
経済成長率をはるかに上回る中国観光業
中国は世界最大の観光国だということをご存知ですか?
生活が豊かになるにつれ、
人々は余暇を使って旅行に行くようになります。
中国では年間延べ30億人が旅行にでかけるということで、
この数字が世界最大の観光国ということなのです。
一方海外からの観光客数という点では、
06年中国を訪れた観光客数は延べ4991万人で
まだ世界第4位の観光国だそうですが、
これが7−8年以内に、
世界第一位観光目的地となると予想されています。
中国の経済成長率は現在約11%ですが、
06年度の宿泊・飲食企業の売上高合計は前年度比19.2%増で、
外食・観光関連産業の成長率がはるかに高く、
注目されています。
レストランということであれば、
日本人も日本食レストランを中心に
中国でビジネスを経営しいる方は多いのですが、
ホテル業となるとまだまだ少ないようです。
私は、大都市のビジネスホテルと
有名観光地のホテルの2つが
日本人が投資するには有望ではないかと考えています。
日本のビジネスホテルは、
狭くてサービスも特に期待できませんが、
清潔・安全・静か・効率・安価といった点で、
中国のビジネスホテルをはるかに上回った
ノウハウがあると考えています。
実際、何社かが
中国でのビジネスホテル投資・経営の検討を始めているそうです。
一方で、
日本のおもてなしを基本とする接客ができる旅館的ホテルが
中国であれば、きっと大人気を博すのではないかと
ひそかに期待しています。
実はある日本の会社が
桂林でオールスウィートのホテルを経営しています。
日本からも大手の旅行社の
多数のパッケージツアーで旅行客が滞在し、
静かに人気がでてきているとのことです。
このホテルの客室は投資用に販売もしているそうで、
人民元切り上げ・不動産の値上がり・観光業の成長
といった切り口から
面白い投資かもしれないと感じています。
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