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第92回
人民元預金を日本で引き出せる?

拙書「人民元で大儲け」(2004年出版)では、
人民元切り上げを単に、
経済問題・政治問題として捉えるのではなく、
投資の千載一遇のチャンスと捉えるべきだと主張し、
人民元資産投資(特に不動産投資)を推薦しました。
中国不動産投資は、
人民元切り上げ・円安・キャピタルゲイン
のトリプルメリットが予想されると考えたからです。
このトリプルメリットが現実のものとなってきています。
私は常に、
中長期的な経済の波を見て投資すべきだとアドバイスしています。
不動産価格は、経済の波の遅行指数として動いていくからです。
この考え方は、香港・台湾の華僑の投資家から学んだ考え方です。
人民元投資として、「預金」は、当時推薦しませんでした。
何故なら、預金しても6ヶ月以上時が過ぎると
外貨に戻せなくなるという外貨管理規制があったからです。
これは、現在も同じです。

人民元預金しても、外貨に戻せないのであれば、
当然お勧めはできなかったわけです。

ところが、最近「銀聯」カードを持っていれば、
三井住友銀行の日本のATMで
日本円が引き出せるようになったとのニュースが入りました。

中国の日本人駐在員でも
このサービスを利用している人が増えてきているようです。

人民元の国際化は少しずつ進んでいます。

三井住友銀行の発表

日本の三井住友銀行は
「中国観光客は銀聯カード(※注)を利用し、
三井住友銀行が日本各地に設置しているATMから
日本円を引き出すことができるようになった」。

三井住友銀行によれば、
中国人観光客は中国国内で発行された銀聯カードを持ち、
その口座に人民元預金があれば、日本の三井住友銀行ATMから
日本円を引き出すことができるという。

中国の銀聯カードは日本での使用が可能になって1年あまり。
すでに1万近くの商店で、
買い物時決済カードとして使えるようになっている。

(※注:銀聯カード=
さまざまな金融機関によって発行される全国統一型銀行カード。
キャッシュカード、クレジットカードとしての機能を持つ。)


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2007年7月11日(水)

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