第91回
ベトナムの証券会社のサービス
ベトナム株に投資するには、
ベトナムの証券会社に口座を開く必要があります。
原則日本から口座開設することはできないので、
現地の証券会社に行かなければなりません。
私が2005年に口座開設したころは、
外国人投資家の数も400人以下で少なかったこともあり、
英語ができる人がいる証券会社すらほとんどありませんでした。
その後しばらくして、
証券会社最大手のサイゴン証券が
日本語をしゃべれるスタッフを雇ったこともあり、
サイゴン証券に日本人投資家が集中するようになりました。
現在外国人投資家のうち、半分以上が日本人だと言われており、
数千人の日本人投資家が口座を開設するようになっています。
サイゴン証券以外にも、
BSC証券など複数の証券会社で
日本語サービスをスタートする会社が出てきましたが、
日本人投資家の立場からすると、
サービスに満足できるレベルまで到達しているとは
とても言えない現状です。
手数料が高い
(ある証券会社は口座維持手数料がUS$100/月かかります)・
メールで質問しても全く返事が来ない・
小口投資家は無視される・注文を間違える・
日本語が下手だ・残高表を送ってこない等、
問題点が多いのも事実です。
口座開設時に、株の注文伝票に白紙で署名させられるので、
リスクが高すぎると考える人もいます。
歴史があり整備された
日本の証券会社での取引に慣れてしまった我々から見れば確かに、
未整備でサービスが悪いと感じるのも当然といえば当然でしょう。
しかしながら、
社会主義国家で7年弱しか歴史がない証券市場ですから、
日本と同レベルに比較するのも酷というものです。
株価のリスクだけでなく、
こうしたインフラが整備されてないリスクもあるからこそ、
投資家の数も少なく、投資チャンスもあるので、
リターンも高いと考えて投資せざるを得ないと考えないと、
ベトナム株投資を自ら口座を開いて行うことには
無理があるかもしれませんね。
|