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第80
ベトナムの次はどこだ?

ポストBRICs、VISTAの筆頭として注目を集めるベトナム。

先日多くの投資家の方々とベトナムホーチミンに行ったのですが、
そのとき多くの方から質問されました。

「ベトナムの次はどこでしょうか?」

ミャンマーだ、カンボジアだと
先に行っておられる方もいると聞いていますが、
私はこの2カ国は、次の次か、
そのまた次ではないかと考えています。

投資は、あまり先に行きすぎても、
多くの投資家に注目されて上昇するまで時間がかかり、
高いリターンを得ることはできません。

やはり、ブームが起こる一歩手前に投資できるかどうかが、
キーポイントです。

私は、ベトナムの次は

「フィリピンとカザフスタン」に注目しています。

フィリピンに対するイメージが日本ではあまりよくないので、
いくら説明してもネガティブな反応が強いのも事実です。

1年ほど前から、フィリピン株は上昇し始め、
いままでずっと下がり続けてきた通貨ペソも切り上がる傾向となり、
インフレ率が低下し始めました。

不動産価格もきっと上がると去年予測していましたが、
今年に入って不動産価格が急上昇し始めました。

大きな動きとしては、
アメリカ向けのコールセンターの進出が激増しています。

インドがアメリカ向けのコールセンターとして有名ですが、
インドの給与が毎年25%上昇し、インドルピーも切りあがり始め、
アメリカ企業にとって、
ダブルパンチでコスト高になってきているのです。

フィリピンは、大学進学率も高く、
アジア最初に設立された大学はフィリピンという伝統があります。
英語も上手で、しかも歴史的にフィリピンはアメリカの植民地で、
法律もアメリカ法をベースに作られています。

教育レベルが高く、英語が堪能ということで、
大前研一氏も、インドの次は
フィリピンに潜在成長力があると予言されていましたが、
本当にその通りになり始めました。

1年前オフィスビルに空室が目立っていたのが、
この1年であっという間に埋まってしまいました。
ほとんどコールセンター需要です。
賃料も上がり、不動産価格も上昇しています。

アジアで潜在成長力がありながら、
政治が不安定・数々の天災被害もあり、成長から遅れていた国。
これからが楽しみです。


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2007年6月4日(月)

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