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第79回
本当に難しいベトナムでの土地確保

ベトナム不動産投資コンサルティングが
最近やっと軌道に乗ってきたのですが、
ベトナムでの不動産投資は本当に難しいと感じています。

ベトナムの土地は、中国と同じで
国家の所有(ベトナム人民の所有)ですから、
個人が土地の所有権を持つことはできません。

従って、土地は使用権を取得することになります。

外国人は、基本50年の使用権。
ベトナム人は、50年の所有権と、
永久使用権を取得する事が可能ですから、
外国人とベトナム人には差別があります。
 
中国は、中国人と外国人の土地使用権に対する権利は同じですから、
ベトナムでは外国人の投資の権利は劣後することになります。

また、外国法人が直接土地の使用権を持てるわけではなく、
ベトナムに法人を設立する必要があります。

外国人(個人)は、
ベトナムに居住権がある人のみが、取得できます。
ですから、皆さんのように、
ベトナム外に住んでいる人は
ベトナム不動産を取得する事は原則できません。

現在、法人のベトナム不動産投資に限って、
コンサルティングをしていますが、
日本法人のベトナム不動産への投資意欲は、非常に強く、
既に複数の会社とコンサルティング契約を結んでいます。

また、ベトナム不動産投資セミナーを開催すると、
毎回満員御礼という状況で、
日本企業のベトナム投資意欲が強いことを肌で感じます。

お客さんが多いことは嬉しいのですが、
ホーチミン・ハノイの一等地で
土地を確保するのが困難を極めているのも事実です。

土地さえ確保できれば投資家はたくさんいるのに、
ベトナム側の動きが遅く、また複雑な利権が絡み合い、
コネ・人脈・金を総動員して物事を進める必要があり、
こうした事情を理解できない
日本企業との中間で立ち回る私としては、
苦労の連続とも言えます。

日本企業は社内稟議に時間がかかり、決断が遅いために、
台湾・韓国企業に先を越されることが多いのです。

ビジネスにはスピードが必要ですが、
日本企業はその面では
まだまだ足りないことが多いと感じているこの頃です。


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2007年6月1日(金)

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