人生を楽しみ、豊かにすごすために

第40回
神様との関係もビジネスと割り切る
香港人のドライな感覚!

香港駐在時代の事でした。

貸出先の企業の返済期限が近くなったので、
期限に返済してくれるかどうか
香港人の部下とその企業の財務担当重役に面会したところ、

「返したいけど、お金がないから返せないよ」

と、つれない回答です。
前任者が実行した貸し出しとはいえ、
返済されないと、責任問題になるので、真っ青になりましたが、
相手が、ない袖は振れないというのではどうしようもありません。

こうなったら、神様にでもすがるしかないと、
道教のお寺に香港人のスタッフとお参りし、
何とか期限までに相手の資金繰りが解決できるようにと
お願いに行った時の事です。

お願いの後、当然お賽銭(7000円位だったでしょうか?)をだすと

「高橋さん、何で今お賽銭を出すんですか?」

「だって、お願い事が有るときはお賽銭を出すのが常識だろ?」

「お願いがかなってから、お賽銭を出せばいいんですよ。
かなってもいないのに出す必要はないじゃないですか?」

「???」

その時はどうも理解に苦しみましたが、
香港人の彼の感覚からすると、
神様との関係もギブアンドテークのビジネスの関係なのでしょう。
願いがかなったら、
その対価としてお礼を出せば良いとういうことなのです。

そうか、神様との関係もビジネスとし感覚で考えているんだな、
ということは、
僕との関係も上司部下の信頼関係というより、
ビジネス関係として捕らえているんだなと考えると、
ちょっと寂しくなった思い出があります。


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2007年2月19日(月)

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