第30回
経済の大きな波を読んで投資が成功への王道!
26回のコラムでご紹介した
台湾の若手社長・不動産投資家のS氏の投資方法は、
先ず大きな経済の波を読むことから始まります。
何故なら不動産価格は、
経済の大きな波(好況・不況)の遅行指数だからです。
先進国の不動産価格は、もはや右肩上がりには絶対になりませんが、
好況不況の波に遅れて価格が推移する絶対法則があるのです。
日本の不動産も上がり始めていますが、
それは経済が良くなって、投資家が増え、
銀行が不動産担保融資を積極的に始めたからです。
S氏は、普段は世界中の先進国の経済指標をじっくり読みながら、
どの国が経済の波のどのポイントにいるかを常に頭に入れています。
そして、経済が良くなり始めると判断するや、
最高の立地の不動産を買いまくるのです。
経済がよくなり始めたときは、
銀行が不良債権を処理する段階で、競合する投資家も少なく、
不動産価格も安く投資できます。
そして、景気が良くなり投資家が増え、
銀行が不動産ファイナンスを積極的に始めたとき、
不動産価格は上がり、不動産の流動性も高くなり、
其の時にS氏は、不動産を売却するのです。
それでも、十分なキャピタルゲインを得られるのです。
今日本の不動産価格はヒートアップ気味で、
東京の都心のオフィスビルの利回りは3%程度。
投資ファンドも皆さんは、
それでもまだ強気で買いに入っていますが、
バブルのときのように、99回儲かって、
最後の1回で全てを失い破産するシナリオが
再来する可能性もあります。
同じマーケットで投資を続けていると、
相場の下げ局面で必ず大損をしてしまうのです。
S氏は、既に日本の不動産は全て売却し、
その資金は銀行に眠っています。
華僑には彼のような個人投資家が多数存在します。
彼らは、普段は何も仕事をせず生活を楽しんでいて、
いざという投資の局面で不動産を買いまくり、
またしばらくはお休みして
そしてタイミングを見て、数ヶ月で全て売却。
5年程度の経済サイクルの中で、仕事をするのは、半年程度。
それ以外は、生活を楽しみ、人生を楽しんでいるのです。
華僑投資かは安く買って高く売る。
日本人投資家は、高く買って安く売る。
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