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第26回
ビジネススクール卒のエリート華僑も
最後は風水師に頼る?

アメリカの大学(UCLA)
ビジネススクール(エール)を卒業し、投資銀行で修行した
家柄、学歴、能力全てに文句の付け所がなかった
私の友人である台湾人のP氏が
投資を決定する際の事でした。

彼は、当時36歳でしたが、
台北の5スターホテルを運営する上場企業の社長で、
就任した際には
上場企業で一番若い社長とマスコミで騒がれたほど
優秀で注目を浴びた人です。

26歳から不動産投資を始め、
10年間で資産を400億円近くまで急成長させた投資戦略は、

1.経済のマクロ指標を使って判断する投資のタイミング 
2.徹底したレバレッジ 
3.研究し尽くした節税 

の3ポイントだと、
年上の私に不動産投資の極意を教えてくれた
徹底した現実論者でした。

とは言うものの、
物件を見る目は極端と思えるほど慎重に選びに選び抜き、
最高の物件を見つけて判断する臆病な面もありましたが、
その臆病さゆえに変な物件に投資することは先ず絶対にないと
そばで見ていて、感心したものです。

そうした彼が、物件を最終的に買うときになって
突然「風水師」を日本に連れてきたのには、正直驚きました。
アメリカスタイルのビジネスマンには
一番そぐわない行動パターンだったからです。

実はこの「風水師」は、
彼のお父さんが派遣して来たのだということが後で判ったのですが、
華僑が不動産を買うときに
「風水師」に最終的に相談するケースが多いのも事実です。
香港でも台湾でも、家(マンション)を買うとき、
引越しをする時、オフィスを移すときなど、
頻繁に「風水師」が登場します。
一流の欧米流投資家・ビジネスマンでも
風水師に相談することがよくあるそうで、
やはり彼らにも最終的に相談できる拠り所が必要なのかな
と思ったりもしています。


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2007年1月17日(水)

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