中国株投資のプロによる長期見通し、IPO情報-ドラゴンの眼で見よ-杉 新悟

上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第275回
大事なことは

日本国内のオリンピック候補地が東京に決まり、
52年ぶりの開催に向けて動き出しました。

オリンピックといえば
2年後に北京で開催されます。
現在あちこちで建設や工事が進められています。

1、2ヶ月前まであった建物が無くなっていたり、
気がつくと大きなビルが建っていたりします。
この動きは主要都市では当たり前の光景となっています。

もちろんこの影には
今まで住んでいた家を追い出されてしまった方や、
新築のマンションを買っても実際には住まず、
転売のために保有している方もいます。

これらは確かに不動産バブルがはじける温床や
一般市民の不満が溜まる一因になるでしょう。

しかし、中国の成長ベクトルは
負の方向以上に正の方向に大きく動いています。
この方向や流れはなかなか変えることはできません。

なぜなら今進んでいる方向は、
中国の人々にとって大きな利益になるからです。
根っからの商売人が多い彼らは、
利益にならないことには
興味が無い人が多いのですが、
利益になることには飛びついてくる人々はとても多いのです。

皆様も中国人や華僑の
商売に対する逸話が多いこともご存知だと思います。

決算が続々と発表されていますが、
「百盛商業集団 3368」などの
小売業の業績も良くなっています。
人々の購買力が着実に伸びている証拠ともいえるでしょう。

オリンピックや万博など
大きなイベントに目を奪われがちですが、
常日頃の営みこそが、
中国の成長を支えているのです。

前回の「坐忘」の答えは、
体から力を抜き、体も精神も空ろになった状態です。
体も精神も力が抜けた状態になったとき、
固定観念に囚われることなく、
正しい判断が下せるようになるのです。

私は雑念が多く、間違うことも多々あるのですが、
少しでもこの境地に近づきたいと思います。

それでは今回は、
荀子:
言い当てたるは知なり、
黙して当たるも知なり

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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