中国株投資のプロによる長期見通し、IPO情報-ドラゴンの眼で見よ-杉 新悟

上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第276回
招商銀行

今月22日上場予定の「招商銀行」の
新規公開株募集が始まりました。
日本国内では大和證券など
その他数社が募集を行っています。

同行はすでに上海A株に上場しており(上海A 600036)、
昨日の終値は8.75元でした。

名前のとおり、招商局グループの一員です。
中国第6位の規模を誇り、
オンラインバンキングでは
中国の第一人者でもあります。

仮条件は7.3香港ドルから8.5香港ドル、500株単位です。

発行株数は最大で約25億株、
現在の総発行株数約122億株の約20%相当です。
また、調達金額は最大で216億ドル(約3200億円)となります。

同行の事業の特徴として
クレジットカード事業が挙げられます。
クレジットカード事業は、
中国で大きく伸びており
注目されている事業です。

外資系の金融機関が中国大手の銀行と
提携をするメリットのひとつでもあります。
同行のクレジットカードの
累計発行数は市場の約42%を占めており、
同行の特徴のひとつである
非金利事業の柱でもあります。

他行と比べて手数料収入などの非金利収入が増えており、
リスク負担を低くして収益の安定化に努めています。

また、銀行の気になる指標である不良債権比率は
今年3月末現在で2.38%であり、
上場商業銀行の中でも最も低い部類です。

規模では4大銀行には遠く及びませんが、
十分な実力を備えている銘柄と言えると思います。

それでは前回の答えは、
発言をして核心を言い当てるのは
「知」といえるが、
沈黙をもって核心を突くことも
「知」と言えるという意味です。

つまり、沈黙して語ることも
雄弁に主張することと、
同じことであるということです。
もちろん核心を突いたもので無ければなりませんが・・・

では今回は
孫子:
爵禄百金を愛みて敵の情を知らざる者は、
不仁の至りなり

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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