上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第137回
各業界の傾向 その2

前回に引き続き
各業界の傾向をご紹介いたします。

【海運業界】

「チャイナコスコ 1919」や
「中海コンテナ 2866」、
「中海発展 1138」に代表される
海運業界は今年も好調のようです。
貿易量も引き続き好調で、
この業界を支えています。
また、同業界は比較的早く
原油高による輸送コスト上昇を
輸送価格に転嫁していたため
収益力もそれほど落ち込んでいません。

しかし、現在も原油が上昇しているため
さらなる輸送コストの上昇が
懸念材料であります。
下期はクリスマス商戦を控え、
貿易量なども増えてきます。
懸念材料は念頭において
おかなければなりませんが、
さらなる業績の拡大期待が
高まりそうです。

【港湾業界】

同業界も貿易量の拡大の
恩恵を受けている業界です。
世界経済の懸念材料である原油高も
ほかの業界と比べて
それほど悪影響も受けませんし、
また、さらなる人民元高になったとして、
輸出が減少しても、
その分輸入が増えれば
同業界にとっては
悪いことではありません。

今後アジア各国や
その他の国々と
貿易拡大を図るため
FTA(自由貿易圏)交渉が
さらに進められると思います。
同業界は比較的コンスタントに
利益を増やしてくるのではないでしょうか。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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