上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第136回
各業界の傾向 その1

中間決算の発表が続いていますが、
業種ごとに傾向が見えてきたので、
ご紹介させていただきます。

【電力業界】

皆様がもっとも気になっている
業種のひとつだと思います。
発表されている中間業績の傾向は
増収減益の傾向があるようです。
これはご存知のように
石炭価格の上昇により
コストが上昇したままであり、
利益が圧迫されていました。

また、それを補うための
電力価格への転嫁は思ったよりも
認可が下りることが遅く、
収益が落ち込んだようです。

しかし、電力価格の値上げが
認可されたことにより、
下期(7〜12月)は
収益が回復するのではないかと思います。

【発電設備業界】

この業界は電力不足が顕著に反映され
大幅増収増益の傾向です。
中国はまだまだエネルギー効率が悪いため
電力不足を補う方法として
次々に発電所を建設しています。
今後もこの傾向は続くようですので、
これからも楽しみな業界と
いえるのではないでしょうか。

【石炭業界】

この業界は増収増益の傾向です。
石炭価格の高止まり、石油価格の上昇により、
代替エネルギーとしても見直されています。

また、石炭の増産に伴い
炭鉱の事故も多発しており
石炭会社の業務改善が求められています。
もし、業務改善が行われなければ
炭鉱の閉鎖も検討されているようです。

大手の石炭会社は対応できるでしょうが
小さな石炭会社はなかなか難しいようです。
したがって、
今後も石炭の需給バランスは
供給不足、需要増が当分続きそうです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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