上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第120回
投資家の違い

中国本土市場は不調ですが、
香港市場は好調を維持しています。
主要指標であるハンセン指数は、
6月29日に年初来高値である、
14365.05ポイントをつけ
上昇しています。

また、中国関連株の指数である
レッドチップ指数は
6月29日に年初来高値である
1673.63ポイントをつけています。
一方、H株指数は年初来高値ではないにしても、
本土市場とは違い上昇しています。

この違いは何なのでしょうか。
国有株、法人株の問題でしょうか。
しかし、H株の銘柄も大半の企業は
国や地方政府関係の企業が
大株主であることは変わりません、
特に「ペトロチャイナ 0857」は
総発行株数の約90%を
親会社が持っていますが、
一番堅調に推移しています。

それでは何か。
私が思っていることは、
投資家の違いが原因のひとつ
ではないのかと思います。

ご存知の通り、本土株市場は
中国本土の人しか投資できません。
QFII制度により、
海外の機関投資家も投資できますが、
まだまだ、規模は小さいのが現状です。
しかも、中国国内の投資家は
海外市場に投資できず、
経験も浅く、情報も少ないために
うわさなどに左右されやすいのです。

つまり、個人、法人を問わず、
投資家の育成が必要なのでは
ないのかと思います。

日本の投資家の数も
決して多いとは思いませんが、
今年の株式にからむ様々な
事件や騒動により関心が
非常に高まってきています。
中国も様々な問題を乗り越え
成長していくのだと思います。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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