第119回
香港特別行政区設立記念日

本日は香港特別行政区設立記念日のため
香港市場は休場です。

香港が中国に返還されて、
今日で、8年が経ちます。
香港が中国に返還される当初は、
社会主義国の中国と
上手くいかないのではないか、
一方的な中国の介入が
あるのではないか等、
様々な不安が渦巻いていました。

しかし、と言うか、
もちろん、と言うか、
そのようなことはなく、
うまく一国二制度が機能し、
香港経済、中国経済とも発展して行き、
今日に至っています。

【チャイナ・コスコ　Ｈ株】

昨日、中国最大のコンテナ運送会社
「チャイナ・コスコ」が上場しました。
同社の公募価格は仮条件の下限である
４．２５香港ドルでした。
公募分の応募倍率が低かったため
下限で決まったようです。

その理由は、「神華能源」「交通銀行」と
大型の新規上場が立て続けにあり、
そして、この「チャイナ・コスコ」も
資金調達額が大きい銘柄であったため
さすがに、息切れしてしまったようです。
また、新規上場説明会で、
海運市況が減速しているため
純利益の大幅な増加は見込めない
と発言したと伝えられていて、
これが投資家の心理を冷え込ませた
一因ではないかと思います。

初値は市場の予想よりも低い、
３．７香港ドルで、公募価格より
１２．９４％下回っており、
終値は３．８２５香港ドルでした。

コンテナ輸送会社の新規上場で
思い出す銘柄は、
昨年６月に上場した、
中国第２位のコンテナ輸送会社
「中海コンテナＨ株2866」です。
同社も上場当時は、
公募価格を下回り、
長らく低迷していましたが、
その後は順調に値上がりしています。
また、ＰＥＲも低く、配当利回りが
高い銘柄のひとつです。

「チャイナ・コスコ」が
そうなるとは限りませんが、
注目すべき銘柄であることは
間違いないと思います。