上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第115回
金融改革

6月20日、
中国本土市場は全面高となりました。
中国証券監督管理委員会が、
非流通株改革の第2陣のテスト企業
42社を発表したことを好感して、
全面高となったのです。

前回の第1陣のテスト企業を
発表したときは
今回とは逆に大きく下落しました。
これはテスト企業が4社と
少なかったことと、
優良企業ではあるが、
中規模な企業であったこと、
そして、全体像が見えにくいため、
場合によっては
極端な需給悪を招くのではないかという、
心理的な不安感が大幅下落を招きました。

しかし今回は、
テスト企業が42社と
前回の10倍以上に増え、
しかも、宝山鋼鉄や長江電力など
中国本土市場の主力銘柄が
選ばれていると判明し、
中国当局が本腰を入れて
改革を行っていくととらえられました。

今後は宝山鋼鉄などの
主力株の具体案に関心が
集中していくと思われます。

【交通銀行 H株 3328】

明日23日に中国本土
5番目の規模を誇る
「交通銀行 H株 3328」が上場します。
香港部門だけが上場する
中国銀行(中銀香港 2388)とは違い、
銀行本体が上場する
初めてのケースになります。

その後に上場を目指している
中国四大商業銀行の上場を占う、
重要な試金石となるため
個人、機関投資家を問わず、
大きな関心をもたれています。
公募価格は上限付近の
2.5香港ドルで決まり、
関心の高さが伺えます。

中国の金融システム改革が
いよいよ本格的に始まりました。
矢は放たれたのです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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