第67回
「広州ホンダ」と、それを支える日本企業
中国の金融引締め政策だけでなく
その他のマクロコントロールに対して
私はこれまで中国のやり方を
高く評価して来ました。
今年になって、中国経済が
ハードランディングするのか
ソフトランディングするかなどと
論じている人なり、記事などを
あまり目にしなくなりました。
私は中国が確実に
ソフトランディングしていると確信しています。
しかし、金融引締め政策で
大きな痛手を負った業種があります。
その1つに、自動車会社が挙げられます。
単に金融引締め政策だけが
原因ではありません。
関税引き下げや値下げ競争での
買い控えなどもあります。
来月頃から中国企業の
決算発表が出てきます。
中国国内の大半の自動車メーカーは販売減で、
減益が予想されます。
実際、株価の方が先取りして
皆安くなっています。
伸び悩んでいる自動車会社の中で、
「デンウェイモータース (レッドチップ 0203)」傘下の
「広州ホンダ」は販売台数が大幅に増え
収益も伸びています。
しかし、株価は他社と同じく低迷していますが、
遠からず修正されるのではないかと思います。
さて、今回は少し視点を変えて
「広州ホンダ」を支える日本企業を
2社ご紹介させていただきます。
【ヒラタ (ジャスダック 5989)】
車体骨格部品メーカーで、
プレス部品が主体です。
売上の約9割がホンダ向けです。
【本郷 (ジャスダック 3425)】
自動車の骨格部品や
金型などを扱っています。
こちらも売上の約9割がホンダ向けです。
上記2社は共同で、
「広州愛機汽車配件」を設立し、
現地生産で「広州ホンダ」に部品を供給しています。
「広州ホンダ」の増産に対応するために、
ラインを拡張し生産能力を上げています。
今後も「広州ホンダ」の増産が見込まれるため、
更なる生産能力の増強を計画しています。
この2社は
日々の出来高が少ないため、
注意しなければなりませんが
最近、株価も順調に上がっています。
グローバル化された現代では、
全てが繋がっていると言っても
過言ではありません。
日本国内の会社の状況から中国を見て、
投資先を考える手法も有効な投資方法です。
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