上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第65回
康師傳(頂益)香港メインボード(0322)

中国のデパ地下や
スーパーの食品売り場に行けば、
「康師傳」と印刷された
即席ラーメンやジュース
スナック菓子が目につきます。
そのそばには
日清の「出前一丁」なども並べられています。

ご存知のように即席めんの元祖は
日清食品(S.33年 チキンラーメン)で、
今や世界中に広がりました。
中国では台湾系である頂新集団の
「頂益(ティンイ)」という会社が
即席めんの販売をはじめました。
表題の「康師傳」は頂益の商品名でしたが、
現在は社名を商品名と同じ
「康師傳控股」としています。

同社の主力商品である即席めんは、
中国で約40%のシェアを誇っています。
また、日本の三洋食品が
同社の大株主となっています。
昨年、飲料事業ではアサヒビールや
伊藤忠商事と事業提携し、
伊藤忠商事とは物流事業での提携も
発表しています。
現在、中国南部が主力ですが
今後中国北部のシェアを
拡大する方針です。

中国が今や消費大国に変貌しつつある中、
いち早く中国へ進出し、
知名度の高さでは
トップクラスのブランドとなりました。
ただ、業界での競争は激しくなっており
予断は許されませんが、
同社は先行の利もあり、
シェア低下が生じても、
それ以上に需要の伸び、
マーケットの拡大が予想されます。

2月8日の終値は1.84香港ドルで
予想配当利回りは4.65%と
比較的高い銘柄です。

株価は今年に入り
ジワリ、ジワリと上昇しています。
現在、流動性はやや低いと思われますが、
仕込んでおきたい銘柄の1つだと思います。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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