上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第38回
スカイワースの売買停止について
創維数碼控股(香港0751)
(スカイワース・デジタル・ホールディングス)

香港証券取引所に上場のTVメーカー、
スカイワースが
11月30日より取引停止になっています。

上場時(4年前)のIPOに絡む
経営陣による資金流用や不正会計疑惑で
同社の黄宏生会長および幹部10人が(一説には15人)
ICAC(香港特別行政区廉公署)に
詐欺や横領の疑いで逮捕されました。

現在も売買停止中ですが、
同社は10日(金)の株式取引再開を
目指している模様です。

早期の株式取引再開を目指している背景には
先ごろ調印したシンジケート・ローン
(総額6000万USドル)の銀行団の信頼回復と、
債務回収への動きを抑える必要があるためです。

すでに国内銀行から融資面も含めた支持を
取り付けた模様です。
これには広東省・深セン市政府と積極的に接触し、
問題解決への協力を要請したからだと報じています。

また同社は業務的にも
財政的にも安定している旨の内容を
近く公表する予定だそうです。
(上記は未確認情報ですので正式報道ではありません)

私は早期の再開を切に望んでいますが
香港証券取引所における取引停止処置は
長期間におよぶケースが多々あります。
GME市場の「ワーサンガス」(第16回を参照)
未だ売買停止のままです。

何故売買停止が長期間におよぶのかという理由は、
香港当局が全ての投資家が公平な情報を取得の上で
取引に参加できるよう指導しており、
公正に混乱なく売買が可能と判断できるまで
措置の解除が行われないたいめです。

もし10日(金)に再開されるとしたら
これは異例の措置になると思います。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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