| 第37回陸で大活躍
 「中国民航信息網路(トラベルスカイ)」香港H株0696
 前回は中国の航空大手3社の比較をさせていただきました。
 実績は2004年中間決算を
 引用させていただきましたが、
 1−9月の売上(特に第3四半期)が
 急激に伸びています。
 したがって、予想PERも
 大きく下がることを
 付け加えさせていただきます。
 さて、これまで中国は隣国でありながら最も遠い国でしたが、
 今やいろいろな意味で
 どんどん身近になってきました。
 今後も旅行やビジネス等で
 航空会社の利用者が増大することは
 間違いありません。
 今回は、航空に関する中国最大のシステム会社を
 ご紹介させていただきます。
 同社の主力事業は空港旅客処理システム(APP)、
 フライトの電子予約・発券管理システム(ETD)、
 データ通信網などの空港システムなどを
 航空会社及び空港へ提供しています。
 空港旅客処理システムは
 中国国内126ヶ所の空港で利用されており、
 国内のほとんどの空港を制覇してる独占的企業です。
 また、フライトの電子予約・発券管理システムは、売上の約半分を占めています。
 同社はPR活動を大々的に展開し、
 国内外の航空会社に対するカスタマイズサービスも
 実施しています。
 そのほかに、旅行業務の電子商取引や
 データサービス、海外旅行保険の販売なども
 手がけています。
 昨年はSARSの影響もあり、売上高8.6%の減収、
 純利益45.68%の減益でした。
 しかし、今年の中間期の業績は
 売上高54.34%の増収、
 純利益67.98%の増益でした。
 観光旅行、ビジネスでの利用が増えており、
 同社の大幅な増収、増益の要因となっています。
 そして、同社は次世代APPの開発と
 テスト導入も成功させています。
 また、同社の財務的な特徴は、
 無借金経営をしていることです。
 現在株価は6.15香港ドル(12/3)2004年予想PERは約14倍
 予想配当利回りは約2.6%です。
 先日、中国で航空機事故がありました。航空会社にとってこのような事故は、
 無くすことができないリスクでもあります。
 しかし、同時に航空機の利用は
 現代社会において
 欠かすことのできないことでもあります。
 航空機事故が怖いと思っている方は同社のような、
 陸で航空機の利用を支えている会社に
 投資してみてはいかがでしょうか。
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