上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第34回
ひょっとしたら・・・

第12回(10月8日)で
「中国株、秋 冬の陣」
というコラムを書かせていただきました。
これからは
「下げたら買い、上げても買い」の強気で、
秋・冬の陣に備えてみませんか。
上記が結論でしたが、
今のところ予想が的中しています。

「全国社会保障基金」の動向に注目

先週の金曜日(11/26)、
「国際金融報」や複数のメディアが
下記のような記事を報じています。

「50億米ドル規模の社会保障基金(年金)が
 香港市場に投資される」
との報道に対して、
全国社会保障基金理事会の
項懐誠理事長は,
「投資額に関しては
 社会保障基金の外貨保有額によって決まる。」と述べ、
規模的には5億〜10億米ドル
との見通しを示しました。
また、当局の認可時期に関しては、
「関係当局が詰めの調整を行っている」とし、
まもなく関連規定が公布される見通しを
明らかにしました。
ただ、年内の公布については
厳しい見方を示した、とのことです。

問題は投資先については
具体的に香港の名前を
挙げたことが注目されます。

中国国内では保険会社や銀行、
企業年金による証券投資が
解禁される流れとなり、
証券市場を取り巻く環境は
好転しつつあります。
早くから認可されると思われていた
QDII制度は未だ認可されていません。
QDIIが認可されるということは、
本土(中国)資金が香港市場へ
流入するということになり、
香港に上場しているH株などが
買われるだろうという期待感があります。
それだけにQDII制度の実現が
待ち望まれている訳です
社会保障基金による海外投資が認可されれば、
引いてはQDIIの認可に
繋がるものと思われます。

「中国株は政策で動く」
と折に触れお伝えしてきました。
政策発表はある日突然です。
発表の後に買うのと、
前に買っておくのとでは
大きな違いがあると思います。
市場へ大きなインパクトを
与えるような政策発表は、
「ひょっとして、明日かも、
 年内かもしれませんよ!」

※QDII(キュー・ディー・アイ・アイ)制度
 《適格国内機関投資家》制度について
 
 同制度は、当局から認可された
 国内投資信託などに、
 海外株式運用を認め、
 国内一般投資家などに
 投資信託の形で間接的に
 海外株式運用を実現させるもの。
 中国の個人預金資産は
 数兆元規模と見られており、
 QDII制度の導入によって
 大量の資金が海外株式市場に
 流入する可能性がある。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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