第33回
高爾夫(ゴルフ)が嫌いな人も
上海市郊外の青浦区に
日本のスポーツ用品専業大手「ミズノ」が
1996年からゴルフクラブを製造しています。
(上海美津濃有限公司)
製品のほとんどは
日本や欧米に輸出していますが、
中国のゴルフ人口増加に伴い、
国内(中国)での売上は
毎年40〜50%ずつ
アップしているそうです。
これまで中国を
「世界の工場」と呼んでいましたが、
今やアッという間に「世界の消費大国」に
変貌してしまいました。
「北京青年報」によると
中国のゴルフ人口は100万人以上
(前年比30%増)に達しているそうです。
私は驚きました。
株式投資においてジワリジワリと
成長してきたものが、
ある時期から急速に成長してくる業種なり、
企業群を探して投資することが
中国においては特に
大事になってくると思います。
ゴルフを取り巻く市場の裾野も
大なるものがあります。
【順龍控股(シノゴルフ)香港 0361】
香港メインボードに上場しています。
同社はゴルフクラブのOEM *1 および、
ODM *2 生産が主力です。
取り扱っているブランドは、
「Bridgestone」「PowerBilt」
「Crane」「MacGregor」などで、
ハイエンド市場を重視しています。
売上比率は、北米向けが約67%、
日本向けが約21%、ほかにも
欧州、アジア各国にも出荷しています。
2004年の中間期の業績は
売上高13%の増収、
純利益10.4%の増益となっています。
増収増益の要因としては、
業界のアウトソーシング化の波が
追い風となっているようです。
また、ハイエンド商品の比重が
拡大したことにより、
粗利益率も上昇しています。
配当が高いことも魅力の1つです。
2004年中間期では、
約4.4%の配当を出しており、
通期では、中間配当と合わせて、
10%弱の配当を予想しています。
注:同社は流動性(出来高)に問題があります。
大量の売買はリスクも伴うと思います。
ゴルフの好きな人も嫌いな人も、
ゴルフプレイの感覚(遊び)での投資は
いかがでしょうか。
*1 OEM・・・相手先ブランド製造
*2 ODM・・・自社設計による相手先ブランド製造 |