第20回
新華ファイナンス 明日上場
中国企業はもう既に数年も前から
ニューヨークやロンドン市場に
上場しています。
残念ながら日本への上場は
これまでありませんでした。
【東証マザーズへ明日上場】
今回、マザーズへ初の海外企業として
「新華ファイナンス(9399)」が上場します。
ご存知のように
中国の情報メディアの中心的な存在といえば
「新華社」と答えるでしょう。
資本関係や形態は別として簡単に言えば、
新華社の関連会社です。
【概略】
同社はケイマン諸島で設立され、
日本で初めて上場する中国企業です。
中国金融市場に関する総合情報サービス会社です。
中国国内の金融ニュースやIR(投資家向け広報)、
株式情報などを提供しています。
サービスは投資家や、金融機関、
情報配信業者、一般事業者など
幅広い顧客層が対象です。
日本では日経系のQUICKなどに
情報配信しています。
本社機能は香港に置き、拠点はアジア、
北米、欧州、オーストラリアなど、
世界19都市にニュースセンターを
持っています。
【補足】
10月8日〜15日に
ブックビルディングを行いました。
公募価格は1株175,000円です。
時価総額は概算で370億円強となります。
同社の業績は前年度は赤字で
黒字化を含めて業績動向は不透明です。
また、上場後の株価判断も
比較する同業他社が無いために困難です。
しかし、未公開外国企業として
初めての単独上場ということから
注目度はかなり高くなっています。
中国情報のパイオニア企業というイメージが
大いに投資意欲をそそります。
詳細は割愛させていただきましたが、
巨龍中国の日本における初上場。
はたして低迷する日本の株式市場に
一筋の光明となるか、
私は大いに期待しています。
※同社の正式名
「新華ファイナンス・リミテッド」
※ケイマン諸島(租税回避地)
カリブ海北部に位置する英国王室直轄植民地。
法人税など所得に課税上の特典を
受けることができる国。
同社の会計基準は
ケイマン会社法に従って設立されており、
日本の会計基準とは異なります。
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