第4回
「牛乳は元気の源!」
「中国蒙牛乳業」(香港2319)
上海の街を歩いていると(特に昨年あたりから)、
民家の入り口に牛乳受箱が設置されているのを
見かけるようになりました。
年初にデジカメに収めて
中国の人々が牛乳を飲み始めたことを
ご紹介してきました。
先月、上海のホテルでTVを見ていると、
牛乳のコマーシャルが流れていました。
改めて注意しながら街を歩くと、数ヶ月で更に
牛乳受箱が増えているのに気がつきました。
また、いつも不思議に思っていたことは、
中国人は子供だけでなく
大人もアイスクリームを食べながら歩いている姿を
よく見かけることです。
私は数年前から、中国の人は皆アイスクリームが好きなんだ、
なんて思ってました。
「青島ビール」(香港0168)と同じ発想
以前中国人がビールを飲みだしたら
大変なことになるなと思って
「青島ビール」には以前から注目をしてきました。
昨年は中国がアメリカを抜いて、
ビールの消費量は
とうとう世界一になりました。あっという間です。
10年前は各家庭に冷蔵庫が無かっただけでなく
業務用の冷蔵庫も少なかった為に、
ビールを冷やして飲む習慣などはありませんでした。
家電製品の普及が食生活を変えていくわけですが、
牛乳やアイスクリーム、
ヨーグルトなども同じことが言えます。
乳製品市場は急拡大している
乳飲料の中国一人当たり年間消費量は
1998年の0.6kgから
2001年の2.2kgへ拡大し、
年率54.5%の伸びを記録しています。
一人当たり消費量がまだ低水準であるため
(2000年実績では、イギリス112.7kg、
米国85.6kg、日本39kg)
市場拡大の余地は大きいと言えます。
中国の乳製品市場は今後10年間、
年率6.9%成長が見込まれます。
中国蒙牛乳業(香港2319)
同社は1999年設立、
乳製品市場の急速な伸びを背景に
わずか5年で
中国3大乳製品メーカーの一角にまで成長しています。
現在、中国の代表的な乳製品メーカーは3社あります。
「北京エンタープライズ」(香港0392)傘下の
「光明乳業」(上海A株市場)
「伊利実業」(上海A株市場)
そして同社です。
同社を含む乳製品大手3社の市場シェアは
2004年1月現在で
約51%を占めています。
同社はUHT乳(超高温滅菌乳)では国内シェアトップです。
(今年1月末の国内シェアは20.6%)
同社は今年6月、香港市場に上場しました。
上場してまだ3ヶ月足らずですが、
上場後の株価パフォーマンスは良好で
直近は(9月15日)6.250HKドルの新高値を
更新しています。
紙面上、詳細は割愛させていただきますが、
2004年中間決算では
前年比105%の増収、142%の増益となっています。
牛乳が嫌いな人も同社の将来性を
買ってみたらいかがでしょうか。
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