| 第409回よくも2500回も書いたものだ
 
 歳月の過ぎ去るのは早いものです。
 hiQの主宰者・邱永漢先生からお誘いをいただき、
 第1部≪気がつけばあなたもガン≫、
 そして、この第2部≪ガンを切らずに10年延命≫と
 合わせて約2500回――
 85歳を超えてますますパワー漲る
 邱さんの健筆振りにはとても叶わないわけですが、
 僕も拙筆ながら、足掛け7年にわたって
 日刊コラムを連載してきたことになります。
 これも、邱先生はもとより、患者のみなさん、家族の方々、そして
 ≪健康こそ人生の宝≫と考える
 全国の読者のみなさんからの励ましやら、
 共感やら、温かいエールを頂いたお蔭だと
 ほんとうに感謝しているわけです。
 さて、この「奇跡のガン生還記」を書き始めたのは、“大学病院脱走”から4年目の2002年のことでした。
 もう、hiQの若い読者のみなさんには
 その頃の記事は覚えていない方が多いと思います。
 今日はちょっと、
 ≪気がつけばあなたもガン≫の
 初回の部分を再現紹介してみましょう。
                * もう数年前の話になりますが、邱永漢さんの「もしもしQさんQさんよ」に
 「インターネットでガン治療の手がかり」という
 エッセイが掲載されたことがあります。
 内容は「ガンは切らずに治す」と覚悟を決め、
 ガン病棟を脱走した筆者の
 ちょっと常識破りの闘病秘話なのですが、
 サワリはこんなものでした。(略)
 「王振国という漢方医がつくった≪天仙液≫というのを飲んで全治したガン患者が
 中国にたくさんいるという情報にぶつかったんですね。
 藁をもつかむ思いで≪天仙液」を手に入れ、
 処方通りに飲んだら、あらあら不思議、
 2ヶ月あまりで奇跡的なことが起ったんですね」
 「私自身の体験ではないので、絶対だとは断言できないのですが、
 私が常連執筆者として
 何冊分もの本になるほど連載を書いた
 『週刊ポスト』の編集長だった関根進さんがガンの宣告を受け、
 奈落の底から生きかえったのをこの目で見たのですから、
 何回も何回も目をこすって確かめたくなりますよね。」(略)
                * 連載中に、このあとも、突然、ガンの再発か?
 もう、お陀仏か?・・・と、焦りまくった
 ドタバタ劇についても何回か書いたこともありました。
 
 しかし、不思議なことです。
 10年を超えて、この天仙液や漢方煎じ薬、
 そして玄米菜食・・・を継続している間に、
 東洋医学の伝統の知恵のお蔭でしょう。
 とっくに、あの世に行っているか?
 生き延びたとしても廃人同様になっているか?――
 そうなっていたはずの運命を覆し、
 こうして元気にパソコンを叩いているわけですから
 まさに幸運。≪縁≫と≪運≫がもたらしてくれた
 ≪奇跡の10年≫であったと感謝しているわけです。
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