第266回
クイズもどきの≪健康食礼賛番組≫4
西洋医学や西洋栄養学に基づく
部品修理のような医術礼賛、
ガソリン交換のような健康食礼賛・・・の報道が
さかんに持て囃されていますが、
なんども、このコラムに書いていますように、
人間のいのちとは≪単純な機械≫ではありませんから、
こうした臓器レベルの治療だけで、
いま多くの人が体験している難病奇病を乗り越えて、
≪元気に長生き≫を掴むことは
なかなか難しくなってきました。
≪健康食礼賛≫の短絡的な報道に騙されてはいけない!
という話の続きです。
●ポリフェノール=緑茶
●βカロテン=緑黄色野菜
●アリシン=たまねぎ ニンニク
●イソフラボン=大豆、納豆
などなど、テレビの健康番組のお陰で、
ガンなどを防ぐ抗酸化物質の知識が普及したこと自体、
悪いことではありません。
しかし、このコラムで何度も書いていますように、
いまの肉食過多、脂分過多、スイート過多、
そして化学汚染食品過多によって起こる
難病奇病をこうした短絡的な
≪健康食を入れろ、食べろ≫
の大合唱で防げるものでないでしょう。
人間のいのちや、ガンといったミステリアスな病気は、
西洋栄養学を装ったテレビ番組のように
そう単純に防げるものではありません。
体質や症状に合わせて、
それぞれの効果が違うわけです。
本来、≪健全な食生活を考える上では、
ある1つの食べ物が効果をあらわすということよりも、
食生活全体のバランスをいかに図るか?
食による体質改善をいかに継続するか?
これが、長寿難病時代には、
ますます重要な課題となってきたといえるでしょう。
その意味では、人間の体質や食品を
全体バランスで分類した
薬食同源の食事学に一理があると、
拙著「ガンを切らずに10年延命」で書き下ろし、
その薬食同源療法のうち、
もっとも日本人らしい食事法として、
マクロビオティック玄米菜食法をすすめたわけです。
もう、ご存知の方も多いでしょうが、
マクロビオティック玄米菜食法とは、
単眼思考の西洋医学、西洋栄養学とは対極にある
複眼思考、全体調和の食事法、いや食哲学です。
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