ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第189
いのちは上手に掴みましょう

ガン治療本はたくさん出ておりますが、
だいたいが、大学病院の著名な医師の治療法と、
そこを訪れる患者の臨床成功例に基づく、
いわゆる「医師の目」で見た本です。

端的に言わせてもらえば、
「切る、叩く、焼く」=「手術、抗ガン剤、放射線」の
西洋医学・標準治療ガイドラインに沿った内容です。
この3つの治療を受ければ「ガンは完治する」、
「医師のいうことを聞く患者が優等生患者だ」
という話ばかりなのです。
患者のためというより、
医師のために書かれたと思いたくなるような、
本が多いのには驚きますね。

もちろん、患者サイドのガン本や
テレビドキュメンタリーもたくさん溢れています。
しかし、大抵が、壮絶な死闘を際立たせた有名人の闘病記や
涙と感動のドラマに仕立てたドキュメントが多い・・・。
なにか独特の誇張された“臭味”が鼻を突きます。
決して<メディアの覗き趣味>とまで批判はしませんが、
フツーの患者なら誰しもが背負わざるを得ない、
<身体の疲労苦><精神的苦痛><金銭的苦労>といった、
他人には明かせない<ガン三重苦>を
患者と医師が地道にコツコツと支え合う
フツーのガン本があまりにも少ないのです。

現実のガン病棟では、それどころではありません。
ガンそのものの猛威と、
ガン治療の激しい副作用の疼痛に耐えつつ、
身を挺しているのは生身の患者であるにも関わらず、
その複雑怪奇な<ガンの正体>と
<ガンの治療法のあるべき姿>を懇切丁寧に説明すべき医師が、
西洋医学一辺倒のマニュアルを”棒読み”し、
“壊れた機械修理”の如くに患者を荒治療に誘う――
これは患者本位とはいえない!
いくら病院経営難の時代とはいっても、これはおかしい? 
僕はこの10年、いつもそう感じてきました。

ガン患者は「実験用の試験管じゃない」
「壊れた機械じゃない」――
ガン病棟にまかり通る<医師>と<患者>の溝は
「大きすぎる」――
ここで「あせってはいかん」
「あきらめてはいかん」「あわててはいかん」――
もっと「患者のいのち丸ごとを見る優しい治療があるはずだ」――、
と、わが身を励ましつつ、10年のガン体験を元に、
<逆転のガン患者学>という視点から書き下ろしたのが、
今回の「ガンを切らずに10年延命」なわけです。

その結果、<切る、叩く、焼く」>の西洋医学・標準治療には、
1人の患者として、またジャーナリストとして
忌憚なく、疑問を呈しました。
さらに、<治療の選択肢>を自由に広げる複合治療=、
統合医療のあり方について提案し
ガン治療を<単純主義>から<複合主義>へ――
発想転換のすすめを説いたのが
「ガンを切らずに延命10年=複合漢方力の驚異」という本なのです。

おかげさまで、この本は4刷の増刷を重ねています。
悩める患者の皆さんとご家族の気持ちに
少しでもエンパシー(共感)し、
ささやかにでもお役に立てるとすれば、
こんなに嬉しいことはありません。
hiQの愛読者の皆さんにもご支援いただき心より感謝しております
長い長い人生です。一日一生です。
皆さん、いのちは上手に掴んでいきましょう!


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2009年5月24日(日)

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