第32回
ガン延命のひみつは「体を温めること」にあり
古来から『冷えは万病のもと』といわれます。
退院後、せっかく、食事療法や代替療法を続けて
回復したというのに、
とつぜん、症状が悪化して亡くなるケースがあります。
いろいろ調べてみると、大抵が、季節の変わり目、
とくに寒さが厳しくなる11月ごろから2月ころに、
アクシデントが多いのです。
この夏を上手に乗り切ってきた患者さんは、
体を冷やさないように注意してください。
昔から「冷えは万病のもと」といわれますが、
ただ薬や検査にたよるだけではなく、
なにはさておき「冷え」予防に心しましょう。
人間の平熱は36度ですが、
これが0.5度下がるだけで、
免疫力が40%下がるという報告もあります。
病人の体温が下がることは死に近づくことを意味します。
僕は退院から10年たちましたが、
なんども再発や転移の危機に襲われました。
しかし、上手くクリアできたのは、
薬草や薬食療法で体を温めることはもちろん、
日頃から携帯カイロでも湯たんぽでも、
身近にあるもので体を冷やさない工夫を
心がけたことが大きな理由だと思います。
えー?そんな子供騙しみたいな療法で
ガンに立ち向かえるはずがない――
大抵の人が苦笑いするのですが、
「冷えはガンのもと」という教訓を忘れた人が、
ガンをこじらせて病院に駆け込み、
抗ガン剤治験薬やモルヒネを浴びせられ、
死を急いだ例はたくさん見てまいりました。
病気の不調を感じると、すぐ病院に駆け込んで、
薬をドサドサと服用しがちですが、
化学薬とて体を冷やし、体調を崩す原因となりますから、
まず「体を冷やさない」工夫を、
食べ物や身繕いでこらすことが、
あらゆる病気克服の基本なのです。
食べ物にしても、寒い冬の日や
猛暑の冷房病にやられたときは、温かいものを食べて、
陰陽調和=中庸バランスを図ることが大切です。
いくら体によいからといって、
老人が野菜ジュースやドリンク剤を
飲みつづけたらどうでしょう?
夜寝られないほどのトイレ通い、
果ては心まで冷え切ってしまうことでしょう。
では、どうすればよいのか?
いくら検査を繰り返したり、健康食品やビタミンをとっても、
それだけで改善されるというものではありません。
とくにガンはしぶとい病気ですから、
食事や呼吸法の生活習慣のバランスをはかることはもちろん、
季節の変わり目には薄着や冷暖房には気をつけましょう。
厳冬の冬だけでなく、冷房のきつい夏も要注意です。
「体を冷やさない」とくに「患部を冷やさない」ことが大切です。
ガンは高温を嫌い、冷えを喜びますから、
夜寝る前に風呂で体を温めたり、
寒い日には臆せずに携帯カイロも湯たんぽも使いましょう。
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