ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第16回
西洋医学は「いのちの隙間」を見落としている

10年前、大学病院退院後、僕は外来で1ヶ月間、
放射線治療を追加しましたが、
以降、ひたすら「漢方力」を信じて
生き延びてきたことになります。
王振国医師の「複合漢方薬・天仙液」と、
帯津良一医師処方の「漢方生薬煎じ薬」を、
毎日欠かさず服用して、
幸いにも「元気延命」を果たしてきたわけです。

さて、漢方の治療といえば、生薬単体の漢方薬、
もしくはいくつかを組み合わせた複合漢方薬のほかに、
鍼灸(しんきゅう)や整体(せいたい)などもありますが、
この章では、筆者が10年間、欠かさず続けてきた、
いわゆる漢方薬の「薬草力」に絞って話を進めたいと思います。

本題に入る前に漢方医学の特徴について
基本的な2つの話をしておきましょう。

1.「漢方医学」と「西洋医学」の治療原則の違いについて
2.「漢方医学」の診察法の特徴について

以下、主治医である帯津良一博士、王振国医師、
筆者の漢方研究の師で中国・長春中医学院大学元教授
・北里大学医療衛生学部客員研究員の袁世華(えんせいか)さん、
そしてマクロビオティック食養生学の
食箋(しょくせん)指導者・山村慎一郎さんら
諸先輩から学んだ「薬草・薬食理論」、
さらに台湾有数の命理学者・楚皇(そこう)大師から教わった
「易学理論」などを参考にしながら解説していきましょう。

1.「漢方医学」と「西洋医学」の治療原則の違いについて

漢方医学は西洋医学の治療とどう違うのでしょうか?
帯津良一医師は東大病院、都立駒込病院で辣腕を振るった
外科方医学や気功、サイモントン療法、ホメオパシー療法など
いわゆる非標準の代替療法も組み合わせ、
いまでは心身丸ごとをみるホリスティック医療提唱の草分けと
なっておられますが西洋医学と漢方(中国)医学の違いを
次のように述べています。

「ひと言でいえば、西洋医学は病気の原因をつきとめて
臓器などをとり去っていこうとする医学です。
中国医学はからだの全体の歪みを矯正することによって
健康をとりもどそうとする医学です」

「西洋医学の限界とは、内臓とか細胞、あるいは遺伝子とか
人体の目に見える部分を一つひとつ見つめるのみで、
その間にある“すきま”を見落としていることです。
内臓と内臓の間の関係、細胞と細胞の間の関係、
遺伝子と遺伝子の間の関係を合わせて見ていかないと、
ほんとうの医療はできないのではないか」と。

つまり、西洋医学は体の悪い部分を特定し、
手術や化学劇薬を使ってそれを取り除くことを中心としますが、
漢方医学では体全体のバランスを見つめ、体の調子を整え、
本来持っている自然治癒力を引き出して治療することを
中心にしているわけです。


←前回記事へ

2008年12月2日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ