ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第14回
ガン延命力の近道は?漢方力=自癒力にあり

ちなみに、10年前に大学病院で受けた
放射線腔内照射(ラルストロン)は
後遺症もありましたが、著功もあったと思います。
しかし、ガン細胞だけでなく激しく正常細胞も痛めつけ、
その後遺症の修復パワーとして体全体を正常に戻したのが、
漢方薬のパワーだったと思います。

患者というのは身勝手なところがありまして、
医者の論争はともあれ、まずはわが身が治れば嬉しいわけです。
王医師や帯津医師とお会いできたことを契機に、
以後、漢方薬の持つパワーを信頼し、
事実、10年間、再発転移もなく延命したことになります。
いまではとても感謝していますが、
心身全体が一歩一歩、癒されていく・・・
そうした感触の中で日々過ごすことができました。

ガン病棟入院中に、パソコンで
「母はボケ、俺はガン―二世代倒病顛末記」
(日経BP社)
という同時進行闘病記を書き下ろし、
王振国医師の病院から帰ってきた直後、こんどは
「ガンは宿命癒しは運命―闘って克つ新・夫婦養生訓」
(太陽企画出版)
という闘病記を書き下ろしましたが、
「ガンは宿命とあきらめるのではなく、癒しの力で
希望を呼び込む、いや幸運を掴み取ることだ」と、
この10年間、漢方のパワーと共鳴(エンパシー)することによって
快癒を実証し、現実のものとしたことになります。

繰り返しますが、「癒しの力」とは、
ただ他人任せではいけません。
宗教の救済力のキーワードに
「他力」「自力」という言葉があります。
ちょっとニュアンスは違うのですが、ガン延命力の近道は、
自らの心身に備わった自然治癒エネルギーを自らがどう活かすか?
漢方力の知恵とは、こうした「自癒力」の大切さを
教えてくれるものでしょう。

僕たちは、病気治療だけでなく、
食事を摂るにしても、買い物をする、
情報を得るにしてもすべて便利拙速主義の
サービスが当たり前という発想に慣れてしまいました。
健康や美容、いや、かけがえのない「いのち」までも
他人頼みにするクセがついてしまったのかも知れません。
 
「金を出せばなんとかなる」――これがいけません! 
「そんなこと分かっているよ!」・・・と誰しもが
思っているでしょうが、イザ、切羽詰ると悲しいものです。
「神様のような医師はいないか」「治療師にすがりたい」
「ガンの魔法薬をください」と他人頼みに
ゆだねてしまうことになります。

「他癒力」から「自癒力」へ、
家族の皆さんや心ある医師と一緒になって、
あなたに合った治療設計、人生再設計を上手に組み合わせる――、
ここが「元気長寿」を掴む、患者のスタートラインだと思います。


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2008年11月30日(日)

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