第3回
ガン10年延命を支えた「漢方力・20の知恵」
これからのガン治療は「漢方力」を見直すべきだといわれても、
漢方薬というと、なんとも「古くさい」とか
「非科学的だ」「安定・安全性が疑問だ」と見られがちです。
さらに、その薬や処方に時間と資金をかけて
病理・薬理作用を検証することなく、
ただ金儲けのために押し進める悪辣な業者もいますから、
ひそかに患者が利用している割には
「漢方なんていかがわしい」というイメージが拭えないわけです。
僕自身、10年前まではそう感じていました。
しかし、東洋医学=薬食同源の医学を生身で体感しているうちに、
この分野の研究検証が、とくに漢方の本場=中国や台湾の大学や
研究機関では急激に進展していることも分かり、
「白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)」
「半枝蓮(はんしれん)」など
漢方生薬単体の薬理作用、それらの組み合わせによる相乗効果、
さらに、僕の服用し続けた複合漢方薬「天仙液」の殺傷作用など、
科学的な分析・検証が想像以上に進展し、
体全体の回復を図る漢方のマクロ作用に加えて
ガン細胞そのものに作用するミクロの病理・薬理作用の実験結果が、
次々と公表されていることは驚くべきことでした。
それについては、おいおい、このコラムでも書いていきますが、
漢方力(パワー)には、西洋医学の化学劇薬などとは違って
ただガン細胞をただ“叩き壊す”力ではなく、
むしろガンをなだめすかす柔らかい
「いのちのエネルギー」がたくさんある――、
そればかりか心身の調和バランスをよくし、
患者に生きる意欲を奮い立たせてくれる
「希望のエネルギー」がある――
筆者は10年の体験でそう実感しました。
というわけで、本コラムでは、ちょっと独断的とはなりますが、
一般の漢方書とは違って、患者学の立場から漢方力を
「いのちのパワー・20の知恵」と分類し、
それぞれの知恵が心身にもたらす驚異的な作用を、
このコラムで明らかにしていこうと考えたわけです。
「自癒力」「和戦力」「薬草力」「不老力」「相乗力」
「天仙力」「殺傷力」「薬食力」「陰陽力」「身土力」
「正食力」「食縁力」「排便力」「家族力」「温和力」
「医診力」「延命力」「患者力」「希望力」「全体力」・・・
別図のような20のパワーはあくまで患者サイドから見た、
漢方の秘める「いのちの力」=生命影響力と思ってください。
この「漢方力・20の知恵」をすべて結集して
治療設計に応用すれば、西洋医学では得られない延命のパワーを
手にすることができるでしょうし、
また、いくつかを組み合わせて活用しても体質が改善し、
あなたの生命エネルギーを高めることは間違いありません。
ともあれ、ただいたずらに漢方を毛嫌いしたり、
疑問視するだけではなく、より現実的に、
わが健康増進、元気長寿のためにどう役に立つのか?
いい機会ですから、「漢方力の20の知恵」については、
おいおい詳説していきますが、
あなたなりに実感してみることをおすすめします。
「言葉は力なり」という古来の名言がありますが、
漢方力キーワードを理解し、自分のいまの症状や環境に対応させて
「20の知恵」を組み合わせてみれば「元気で長生き」――
究極の延命力のヒケツを掴むことができるはずです。
きっと「生きる希望」が湧いてくるはずだと、
僕は考えているわけです。
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