パリだけがフランスではありません

第71回
はたして「結婚」がゴールなのか

日本では「結婚するか、しないか」ではなく、
「結婚できるか、できないか」という言い方を良くしますね。
フランスではそのどちらの問いもほとんど聞きません。
なぜなら結婚という契約をせずに
一緒に暮らす人達(男女の組み合わせばかりではありません)も
いるからです。

日本では法律的な結婚手続きをしていないと
今でも「内縁」というのでしょうか。
ここではある年数以上一緒に暮らしていれば
結婚に近い法律的な権利が得られます。
そういうカップルの間に子供ができ、
子供が育ってきた段階で
改めて正式な結婚手続きをするカップルもいます。

さて、ここからがポイントです。

結婚したカップルも、そうでないカップルも、
生涯添い遂げる確率が年々下がっているようなのです。
どうやらフランスは離婚大国といえそうです。

大人の10人中7人までがカップルで暮らし、
その80%が正式な結婚手続きを踏んでいます。
しかし10人中9人が
結婚は一生に一度とは限らないという数字もあります。
少し大袈裟ではないかと思いますが…

たとえば久のクラス(CE2、CM)18家族のうち、
5年の間に知っているだけで
4家族が別居し、
2家族が再婚(片親の違う兄弟姉妹がいる)であるのを知りました。

さらに、40代の女性が新たに子供を産むことと、
45歳以上の男性が子供をもうけるパーセンテージが、
20年前は2%だったのに対して
現在は5.1%にまで上がっているそうです。
数字の上昇を離婚と再婚が原因とは言い切れませんが、
一つの要因であるのは確かでしょう。

いずれにしてもこういう風潮ですから、
結婚は一つの結果であると同時に新たなスタートラインに過ぎない。
そこから年月をかけてどう家族を作っていくのか…

ちなみに東京の女友達は、
一人でも気楽に生きている人が多いです。
結婚?したければするし、
そういう相手がいなければこだわらなくてもいいんじゃないですか。
「結婚」イコール「永久就職」の時代は
とっくに終っているのですから。


←前回記事へ

2005年6月29日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ