第87回
「これが成長株だ」は花形株の会社の経営者との対談集です
「会社拝見」で邱さんが昭和35年11月から
昭和36年の4月にかけ、成長会社として毎週紹介した会社は
山武ハネウエル(現・山武)、三井不動産、オリジン電気
雪印乳業、千代田化工建設、小島鉄工所
東洋陶器(現・東陶機器)、理研ピストリング工業(現・リケン)
佐藤工業、ミツミ電機株、日特金属工業(現・住友重機械工業)
宮地鉄工所、樫山(現・オンワード樫山)
千代田シューズ(現・チヨダシューズ)
日立電線、東洋運搬機(現・TCM株式会社)、日本カーボン
石原産業、日本軽金属、理研光学工業(現・リコー)
「日本オイルシール」(現・NOK株式会社)の21社です。
そして昭和36年に邱さんは
成長株と目される会社の経営者との対談集を発行しました。
「この一冊におさめられた対談は元来、
経済春秋社の企画になるもので、
会社ならびに雑誌社の双方の都合により
あとまわしになったものもあるが、
対談記録は投資家の参考にはなるのではないか」
(『これが成長株だ』あとがき)として出版しました。
この本で邱さんが対談した経営者たちの会社は、
日本ナショナル金銭登録機(現日本エヌ・シー・アール)
日本ビクター、飛島土木(飛島建設)
ワシノ機械(現・アマダワシノ)、保谷硝子(現・HOYA)
日本機械計装、セコニック、パイロット
オーバル機器工業(現・オーバル)、パイオニアの10社でした。
以上『会社拝見』と『これが成長株だ』で成長会社として
31社におよびましたが、これらの企業のうち
「明らかに誤算したものに日特金、チヨダシューズ
セコニック、パイロットなどがあり、
あまりぱっとしないものに理研ピストリング、東洋運搬機
日本カーボン、石原産業、日本軽金属などがあるが、
あの時代には、ここにあげたような株の大部分は
まだ世間からほとんど認められていなかったから、
結果からみると、私は新しい時代の産業の旗手たちを
先見する力を持っていたことになる」(『私の金儲け自伝』)
と邱さんは昭和46年に自己評価しています。
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