Qさんの本を読むのが何よりスキ
という戸田敦也さんがQライブラリーのガイド役をつとめます

第6回
邱さんの文学の案内人は西川満さんという人です。

邱さんが台湾で学生生活を送っていた頃、
交流があった西川満さんて、
どういう人だろうと前から思っていました。

そこで、今回インターネットで「西川満」と書いて
検索ボタンを押したら、
「早稲田と文学」(http://pro3.project.mnc.waseda.ac.jp)
というサイトから、
パソコンを前にした西川さんの顔写真が飛びだしてきました。
撮影時期から推察して、九十歳くらいの時の写真と見受けられます。
「アア、この方が西川満さんか」
とはじめて西川さんに見入りました。

西川さんについては
インターネットに関連の記事がたくさん掲載されていて、
それらを要約すると、西川さんの経歴や業績が浮かび上がってきました。

明治41年の生まれで、出生地は会津若松。
3歳のときに台湾に渡り、早稲田大学の仏文科を卒業。
編集者を経て詩作・創作に専念。
昭和十年に処女作品、詩集『媽祖祭』(媽祖書房)を発刊。
昭和十二年に詩集『亜片』で詩業功労賞を受賞。
昭和十五,六年に「文芸台湾」を刊行。
昭和十七年に『赤嵌記』で第4回文芸汎論詩集賞を受賞。
昭和二十一年に『会真記』で夏目漱石賞を受賞しています。
「装本を大切にし、一冊一冊の創作に精力を注いだ人」
とも紹介されています。

邱さんがこの西川さんに交流し指導を得たのは昭和十五,六年、
西川さんが「文芸台湾」を刊行した頃のことでしょうね。
邱さんにとって西川満さんは台湾時代に交流があっただけでなく、
後に自分が書いた原稿を雑誌に発表する際に案内役を買った人です。


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