Vol.2 チェリーの買い付け

 

僕たちは高品質のコーヒーチェリーを確保するために、日々いろいろなコーヒー農場をチェックしに行っています。

僕たちの買い取り条件がこのエリアで最も厳しい事は、すでに有名になっています。そりゃあ、最高のコーヒーを目指しているのですから、当たり前です。

品種を分けたチェリーのみ、紅く成熟したチェリーのみ、当日収穫したチェリーのみ等々、大抵の農民は「バカなこと言うな」と全く取り合ってくれません。これらの条件は、彼らの習慣をすべてくつがえすことになります。

日本流に誠意を持って話せば、というのはほとんど通用しません。それでも僕たちは何度も何度も話をしに行きます。彼らはただかたくなに、今までの方法に固執しているだけです。

その内、「どっちが得か?」と話を聞いてくる人が現れてきます。そうなればしめたもので、そこから、やっと交渉が始まります。

いやはや、長い道のりです。

しかし最近、僕たちの話を聞いてくれる農民が少しずつですが、増えてきています。

今後、彼らの習慣もきっと変わっていくことでしょう。


邱公館食品(雲南)有限公司
保山工場長・村田考市