イタリアの最南端シチリア島は皆さんご存知ですか?
ギリシア・イスラム・アラブ・ノルマンの文化が融合する不思議な町パレルモなど
歴史や文化に興味のある人は旅行雑誌やインターネットで調べていただいて、
今回はシチリアで食した
不思議な組み合わせなどの食べ物について書かせていただきます。
私はシチリア島で料理の修業はしていませんので凄く詳しいわけではありませんが、
旅行で色んなレストランや町に行きましたので、
その時食べた意外な食材や組み合わせなどをご紹介します。
私がシチリア島を訪れたのは3月か4月だったと記憶しています。
その頃まだ日差しがそんなに強かった訳ではありませんが、
まず向かったのはジェラート屋さんです。
ご存知の方もいるかも知れませんがシチリア島で有名な夏のおやつといえば、
「Brioche con gelato」ブリオッシュ・コン・ジェラート
ジェラートを挟んだブリオッシュです。
ブリオッシュとはいわゆるパンのことで、少し堅めでしっかりとした歯応えがあります。
甘さは控えめで、このパンに甘〜いジェラートを挟んで食べる。
このブリオッシュを食べたくてジェラート屋さんに着くと
若いカップルが注文している最中でした。
若い男性は普通のコーンタイプのジェラート2種盛り。
女性はブリオッシュを注文。
「おっ、これはやはり人気があるね、参考にさせてもらおう」っと思い見守る事に。
女性は「え〜と、ヘーゼルナッツにチョコレート、あとフィーキディンディア!」
なんと、我が耳を疑いました。
彼女のトリプルの注文よりフィーキディンディアに。
ヘーゼルナッツにチョコレートは納得がいきますが、
それに合わせるものがフィーキディンディア。
それはシチリア特産食用のサボテンの実のジェラート。
チョコとナッツとサボテン?う〜ん、不思議な組み合わせだ。
それをパンに挟んで食べる。
もしかしたら美味いかも、と思い私の番が来たので同じ物を注文しました。
あの有名なファーストフード店マク○ナルドのビッグマックと同じのボリューム。
大きく口を開けてまず一口・・・チョコとナッツが絶妙のハーモニー。
続けてもう一口・・・う〜ん、やっぱり甘酸っぱいサボテンのジェラートが邪魔で。
好みの問題だとは思いますが、
シチリア特産サボテンの実のジェラートとチョコはミスマッチだと感じました。
でも目的のブリオッシュ・コン・ジェラートを食べれたので満足です。
次は港のすぐ側にある市場へ。
新鮮な魚介類が所狭しと並んでいてどれも美味しそう。
皆活気があります。
その中でひと際元気なおじさんの店の前に立つと、
「このアサリを食べてみな!」と一言。
いやいや流石にアサリを生で食べるほど俺もアホやない・・・とそんな顔をしたら、
おじさんは「うちのアサリは生で食える!」と言って貝のふたを開け食べてしまった。
「Buonissimo!!」「めちゃウマ!!」と言ってほっぺに指を押し付けグルグル回す。
ホンマに?と疑心暗鬼な私も一つ貰うことに・・・
その日の夜中、トイレが私の寝床になったことは言うまでもありません。
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