私たちは子育て真っ最中。
娘も村の子供たちと一緒に遊んでもらっています。
砂遊び、ごっこ遊び、トンボ取り、ゴム段飛び、鬼ごっこなど。
私たちが小さい頃にした遊びとほとんど変わりません。
村の中は迷路のような袋小路が多いのでかくれんぼには最高。
子供立ちが一丸となって自由に駆けずりまわっています。
夕方になると子供たちは商店に駄菓子を買いに行きます。
お小遣いは5角(日本円で6円)です。
3角のアイスキャンデーと1角で2個付いてくるアメ、
5角のふがし、おまけ付けのガムなど種類は豊富です。
特に人気なのがキャラクター付きのお菓子。
国営テレビが制作して放送している「喜羊羊」は
日本のドラえもんのような本格的なアニメです。
昔と違うのは兄弟がいる子供が極端に少なくなったこと。
農村戸籍の少数民族は
政府の方針で一人っ子政策の対象になっていないので
兄弟を持つことも可能です。
しかし近年は都市部の影響で
「一人っ子」がステイタスになっているのです。
かつては、タイ族の女性は働き者で
男性はあまり働かないと言われたこともありました。
村の男性達が日中に幼児を背負い、
トランプに興じる姿が日常的に見られたものです。
しかし、この2~3年で風景はがらりと変わりました。
「一人っ子」の大事な子供に
良い教育を受けさせ大学に行かせるために
男性も複数の仕事を掛け持って働いています。
その教育は幼児期から始まります。
村にたった一つの幼稚園は2歳半から入園します。
漢字の読み書き算数、英語、遊びのほかに
早期教育が多くを占める時間割です。
村一番のお金持ちの家では、
保山市内の都市の幼稚園に通わせています。
上海の有名小学校に入るためのお受験対策で
歌劇や体操を徹底して教えるため、
学費が収入のほとんどを占める高額になることもあるのです。
この早期教育、私たちは疑問に思う部分も多々あるのですが、
農村でも親たちの教育熱はますます熱くなるばかりです。
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